機動戦士Zガンダム 第37話「ダカールの日」

あらすじ

カラバは地球連邦政府の議会のあるダカールに接近していた。シャアが地球連邦の議員と市民に対し、ティターンズの横暴を暴露するためである。アムロやカミーユもそのシャアの演説を守るべく、極力戦いを避け、市街からモビルスーツを離そうとする。しかし、典型的なティターンズの思考の持ち主、ジェリドは市街でもかかわらずに戦いを敢行し、シャアの演説放送を止めようとする。ティターンズの中にも自分の立ち位置に疑問を持つものが現れ、ジェリドを阻止しようとするものが現れた。そして、シャアの演説は無事終わり、ティターンズの立場は悪くなる。それを悲しげな顔でセイラが見つめていた。

感想

物語的にはクワトロ=シャアであることを完全に公にしたと同時に、シァアの行動の意図がはっきりしてくる重要な回。カラバがエゥーゴと、ティターンズの違いを連邦市民に伝えるべく、議会占拠を行い、シャアが演説をするという話だが、ティターンズの中にもシャアの演説によって、自分の考え方が混乱してしまう者がいるなど、ガンダムでの特有な単純な善悪で語れないエピソードになっている。今回は性格が素直になったベルトーチカがかなりの活躍をしていて、気持ちいい。そして、セリフがないのは残念だが、シャアの妹であるセイラが、シャアの演説を悲しげに見つめているのが、印象的である。セイラが兄のことをどう思っているかは推測するのは難しいが、手の届かないところに行ってしまった、とでもいう感じだろうか。カイ・シデンも1シーンだけ登場するので、ファースト・ガンダムの登場人物はかなり今回のエピソードで登場することになる。シャアが自由がなくなり、エゥーゴの名実ともにリーダーになるのが、明確になってきた。

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