あらすじ
アーチャーが起きると、歳を取っていた。そしてトゥポルが食事の準備をしていた。既に二人で暮らして12年になるという。そしてトゥポルが過去のことを話し始めた。12年前、エンタープライズは空間異常にぶつかり、その時の衝撃でアーチャーの脳にパラサイトが寄生してしまい、数時間前の記憶が覚えられなくなった。代理でトゥポルが船長になるが、ズィンディの兵器を止めることができず、人類はズィンディによって大半が死滅した。そしてわずかに残った人類は移民をし、細々と暮らしていた。話を聞いたアーチャーの元に、フロックスが訪れる。アーチャーの脳に寄生するパラサイトは、亜空間から来たもので、その根絶方法がわかったという。そしてそのパラサイトを根絶できれば、過去の歴史そのものがなかったことになり、人類の絶滅自体がないことになる、ということも分かった。しかし、フロックスを追って、ズィンディが攻撃を仕掛ける。エンタープライズは瀕死の状況に陥り、アーチャーは亜空間爆発を起こして、歴史を書き換えることに挑む。
感想
スター・トレックにはよくある、パラレルな歴史の話。でもその起因となったのが、アーチャーの脳に救うパラサイトというのは、ひねってある。アーチャーが自分の状況をどう受け入れ、歴史を元に戻すかが見所ではあるが、トゥポルのアーチャーに対する感情がかいま見えるのも、話の本筋である。今回のエピソードを見る限り、アーチャーに上官、部下以上の感情を持っているのは明らかである。感情を露わにしないトゥポルだからこそ、アーチャーに対する想いを表現しているのには、魅力がある。ズィンディ戦とはちょっと本筋ではかけ離れているエピソードだが、戦闘シーンは迫力がある。
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