エンタープライズは宇宙を航行時にMクラスの惑星を発見する。トゥポルは宇宙探査の決まりとして、無人探査機での1週間の調査を提案するが、アーチャーらは、自ら上陸して調査をすることに決める。そして調査を行い、トゥポルとタッカーらが1晩その惑星に滞在することになった。その夜嵐がやってきて、タッカーたちは洞窟に逃げ込む。しかし、クルーの一人が「何者かがいる」と訴え出し、洞窟を出ていってしまい、行方不明になる。そしてタッカーたちも洞窟内に岩人間がいることに確認する。しかしトゥポルだけは「そんな生命体はいない」と否定し、タッカーとトゥポルの対立が明確になる。行方不明になったクルーは、リードらの手によって転送で救助されるが、彼は花粉の影響で幻覚を見ていることが明らかになる。それはタッカーたちにも影響を及ぼしていた。アーチャーは対立が酷くなるタッカーとトゥポルを解消するためにある芝居を打つ。
エンタープライズと新しい生命体のファースト・コンタクト物かと思いきや、実は嵐によって運ばれてきた花粉の影響で、幻覚を見ているタッカーとトゥポルの対立を描いた結構緊迫感のあるストーリー。元々この二人はあまり仲が良くない。この二人というより、このドラマの設定になっている時代の地球人とバルカン人の仲が、あまり関係がよくないというのもあるが、それが明らかになっているのがこの作品の中心である。それをアーチャーがどう解消するかが、ストーリーのどんでん返しの部分であり、かなり後半はインパクトがある。地球人がバルカンに偏見を持っているというのが明らかではあるが、バルカン人も地球人を見くびっているような感じはする。スター・トレック用語のMクラスの惑星というのが、「ミンシャラ・クラス」というバルカン語の略称であることが今回初めて設定された。
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