映画「リトル・マーメイド(2023)」(Apple TV 4K/Disney+/4K UHD)

レビューの詳細は、リトル・マーメイド(2023)(4K UHD/Disney+)|Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。

この映画は、劇場公開前から「1989年のアニメ版と主役のアリエルの人種が違うので違和感ある」とか、「ディズニーはポリティカル・コレクトに囚われ過ぎている」とか、批判が結構大きかったのは認識している。それで僕自身は劇場公開時に関心は持ったのだが、残念なことに劇場に見に行く気力はなく、数日前にDisney+で見放題配信が始まった、という話を聞いたので、「では、ホームシアターで視聴するか」と今日鑑賞した次第である。

ここ数年、ハリウッドの映画はポリティカル・コレクト、つまり人種差別や性別差別がない映画作りに余念がなく、物語が面白くない、という話はしばしば聞いてはいる。この「リトル・マーメイド(2023)」もその一作品として槍玉に上がっていた。僕の場合は1989年版のアニメで作られた「リトル・マーメイド」は未見なので、この「リトル・マーメイド(2023)」がポリティカル・コレクトに配慮した映画なのかと言われても、そんなには感じ取らなかった。別に主人公アリエルが黒人女性でも別に違和感もないし、アリエルを演じたハリー・ベイリーがキュートなので結構面白く見ていた口である。ミュージカルであり、ファンタジー色の強い映画だなとは思ったが。

むしろ、Disney+で配信された映像が素晴らしい4Kの高精細な映像と、DOLBY VISIONによるあまりに鮮やか過ぎる色彩表現に圧倒されてしまい、そちらの方で虜になっていた面は否めないし、これこそがこの映画の魅力の一つでもあると認識している。特に海底のシーンはCGで作られたシーンが多いとは思うのだが、色彩が凄過ぎで「こんな色彩表現していいのか」と思うぐらいである。

メインテーマは人魚と人間のラブストーリーなのだが、そこに海の王トリトン王に対する妹の魔女であるアースラのトリトン王に対する復讐劇も加わって、クライマックスは僕の予想を超えた展開になっていたので、僕個人としては比較的評価は好意的にとっている。

音響がDOLBY ATMOSなのも魅力の一つであり、Disney+では迫力という意味ではあまりないものの、室内に広がる音響効果はやはり物語に没頭させる効果はあると思う。

事前の批判からすると、僕としてはまずまずの及第点は与えられる映画として、満足は得ていると思っている。

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