まんが宇宙大作戦 第11話「ミクロ人間の恐怖」

超新星を探査中のエンタープライズは、ある種の救難信号を受け取る。ただし、それはこれまで見たことのない信号だった。カークはそれを受け取りソースを探査することを決める。信号の発信源の惑星に行くと、惑星から衝撃波が発信されていて、エンタープライズを飲み込む。そしてその衝撃波を受けたカークたち乗組員は、どんどん体が縮んでいく現象に襲われる。船が操作出来なくなる恐怖に襲われながらもカークたちは解決法を探し、カーク一人が惑星に乗り込むことで、体が縮む現象は止まる。その結果分かったことは、その惑星にはテラテン人というミクロの住人がいたこと、彼らは惑星の火山の影響で生命の危機に襲われているということだった。カークはクルーの体を元に戻すことで、交換条件に彼らを救助する。

カークたちがミクロの体に縮んでいくという、多分今の技術では映像化出来るが、1970年代のSFXではかなり無理のある設定を、アニメならではの設定で描かれた、ユニークな一篇。カークたちが体が縮んでいくことで、数々の困難に突き当たるが、最終的にはその原因も分かり、スター・トレックらしい解決法で話が終わるという、面白いストーリーである。ミクロの住人テラテン人は、元々地球からの移住者という設定もストーリー的に無理がないと思う。カークがテラテン人たちにどう対応するのかが、最後まではっきりせずやきもきされるが、ちゃんと良い落とし所を見つけている。しかし、体が縮むという設定はエンタープライズが巨大化するというのと同じで、慣れた機器が操作出来ないというジレンマを抱えていて、驚きに満ちている。

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