「アカシジアの苦しみ、その後。」というサイトがある。筆者が向精神薬を飲み、アカシジアに苦しめられて独断で断薬をし、その断薬後の苦しみから結局幻聴を再発しておとなしく、向精神薬を飲み始めるその経過が綴られたサイトである。最初このサイトを見た時、「著者の人は馬鹿だな。」と思った。幻聴が聞こえていると言うことは、メンタルな不調に陥っていることを表していて、これの解決法は残念ながら今のところ薬を飲むしかない。それをアカシジアが辛いからといって医者の診断なく断薬すれば、症状が悪化するのは目に見えている。それが分からないのは、残念としか言い様がなかった。しかし、何回か見るうちに、アカシジアの苦痛というものは伝わってきて、断薬に至った経緯も理解は出来るようになった。僕は今はジプレキサを飲んでいて、時々アカシジアに悩まされているが、最初に処方されたのはリスパダールという薬だった。これがアカシジアのきつい薬だったのである。とにかくじっとしていられない。寝る前にアカシジアがでてくるから、眠ることが出来ない。部屋の中をグルグル回っていて、親に叱られもした。とにかく人に説明しようのない苦しさだったのである。それを思うと、筆者の断薬という行為もやむをえないかと思った。アカシジアは時には本来のメンタルな病気よりも苦しいことがあるので、侮れない副作用である。
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