今晩のNHKニュースでは、ようやくオウム真理教による地下鉄サリン事件や坂本弁護士殺害事件の裁判が終結したと報じていた。あの事件は結構印象に残っている。まさか日本でテロが起こるなんて思っても見なかったから、とても違和感を感じたのを覚えている。前にweb上で書いたかどうか記憶にないが、実はテロが起こる何日か前にオウム真理教が運営するラジオ番組を聞いて、その変な違和感を感じたことも覚えている。その後事件はずっと長い裁判を行い、麻原彰晃はジャーナリストの森達也氏によれば、完全に壊れてしまった状態になり、事件の真相を語れぬままに死刑囚となって今に至っている。僕なんかが疑問に思うのは、なぜエリートと呼ばれるような人たちがあのようなカルト宗教にはまっていったのかということに尽きると思う。それも解決しないまま、事件は中心人物の死刑判決で幕を閉じようとしている。そして残った教団はアレフと改称して、今でも信者獲得に躍起になっているという。最近では事件のことをよく知らない若者を勧誘して信者に仕立て上げているらしい。そういった意味では、まだこの事件には終わりはないのかもしれない。今日の死刑判決はとりあえずの一区切りにすぎないのかもしれない。
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