「スター・トレック:ピカード」第2シーズン第7話「モンスター」

あらすじ

 タリンは、昏睡状態にあるピカードの潜在意識の中に入り込み、ピカードを潜在意識から表に出そうと動き出す。そのピカードの潜在意識は不可解だった。ピカードは宇宙艦隊の指揮官であるが、カウンセラーの診察を受けていた。そこで語る物語は、さらにピカードの潜在意識の奥深いものであった。実は、ピカードの母は、躁鬱状態にあり、ピカードはその病気のために母から引き離されてしまうため、悲しみや怒りを感じていたのである。潜在意識にいるピカードをタリンは救い出し、ピカードは意識を取り戻す。その頃、アニカとラフィはリオスの宇宙船に戻るが、船がジュラティとボーグクイーンによってシステムロックされていることを知る。ジュラティを探す二人だったが、ジュラティに対するボーグクイーンの同化は進捗しつつあり、このままでは21世紀の地球がボーグに同化される危険を悟った。意識が回復したピカードは、Qにも何か問題が発生していることを察知し、ガイナンにQを呼ぶよう頼む。しかし、その作戦は失敗し、代わりにFBIがピカードとガイナンを逮捕しにくる。

感想

これまでも、ピカードの過去について「新スター・トレック」でも描かれて来ていたが、今回のピカードの母親との関係は、結構ピカードの心に傷を負わせる辛い出来事として描かれている。「新スター・トレック」の時もそうだし、「スター・トレック:ジェネレーションズ」でもそうだが、ピカードは家族については結構不幸な展開になっていることが多いような気がする。兄と甥は事故で死に、今回のエピソードで母が躁鬱病で母の愛を得られぬまま育ったことが描かれるしで、どこまで不幸な人生送っているのだ、と言わざるを得ない。その一方で、Qによって改変された歴史が、実はQじゃなくてどうもボーグクイーンとジュラティが原因の要因になりかけているのが、今後の展開上気になるところである。話は遅々として進まないが、今エピソードのラストでピカードとガイナンがFBIに逮捕されてしまうのは衝撃的であり、次が気になるところである。

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