あらすじ
精神病院にいたマークとスティーヴンは、なぜかカバの姿をした生命体に出会う。そのカバは、死んだ人間を冥界に連れていく役割を持っていた。二人の心臓の重さと羽の重さが釣り合えば、天国に行けるが、釣り合わないと冥界を彷徨う羽目になってしまう。それを防ぐべく、マークとスティーヴンは船の中に入るが、また、精神病院の中にいることになる。そして、精神病院の部屋の扉からは、マークの過去が次々に蘇ってきていた。子供の頃のマークには弟がいたが、冒険をしている時に誤って弟を失ってしまい、母親からひどく虐待を受けていたのである。そのため、マークはスティーヴンという別人格を生み出してしまい、虐待の苦痛から逃れるようになっていたのである。母が死んでから、マークは傭兵になって人々を殺していたが、それを見たコンスから、悪に染まった人間を抹殺するムーンナイトになるよう指示され、マークはムーンナイトになった。冥界を彷徨う船は、現実の世界に戻る扉に来たが、スティーヴンは冥界の砂漠に落ちてしまい、凍りついてしまった。
感想
今回の話は、結構ぶっ飛んだ展開になっているが、そのぶっ飛んだ展開の中で、マークとスティーヴンという二重人格がどうしてできたのかの謎が明かされる。物語を最初から見ていると、スティーヴンが主人格で、マークは副人格のように思っていたのだが、実はマークは主人格であり、マークが子供の頃に弟を事故で失ったことで、母親から虐待を受けたためにスティーヴンという副人格を生み出したという予想外の展開が繰り広げられる。なので、今回の話はヒーローものというより、主人公の隠された過去が明らかになり、マークとスティーヴンの関係が明確化されるという展開になっている。本筋であるアーサーとアメミットの話は、ちょっと脇に置いておいてあるが、次回でどう展開していくのか、気になるところである。
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