YouTubeで有名人のCriterion Closet Picksを見る

御多分に洩れず、僕もYouTubeを見るのは好きである。その中でも、最近、僕に対するおすすめとして表示されるようになったのは、「Criterion Closet Picks」という数分の動画である。

「Criterion」とは、映画ファン、特にビデオファンならばお馴染みのアメリカのビデオメーカーである。その経営方針は、「その時代、時代で最高峰のホームシアター環境で、名作や話題作を古今東西問わずにビデオ化していく」というもので、スタートはレーザーディスクから始まり、DVD、Blu-ray、4K UHD Blu-rayと高画質、高音質のメディアで名作、話題作をリリースし続けているところにあり、その独自のビデオ化技術には一定のファンがついている。最近では、配信が流行りのせいもあって、アメリカ、カナダ限定ではあるが配信も手掛けている。

「Criterion Closet Picks」とは、その「Criterion」のリリースしたビデオを収めたクローゼットに俳優や映画制作者を呼び、「Criterion」のリリースした映画の中でおすすめを紹介してもらう、という趣旨の動画である。おすすめした映画は俳優や映画制作者たちは持って帰って良い、というルールがあるため、俳優や映画制作者たちは喜んで豊富なカタログの中からおすすめを選んで紹介する、という内容である。

僕が見た動画では、最近人気が復活してきたウィノナ・ライダーの紹介する映画の動画と、日本人としては役所浩司、小島秀夫、濱口竜介がおすすめの映画を紹介する動画を見ている。

どの人も、嬉しそうに「Criterion」のカタログからおすすめしたい映画をチョイスして、どこがおすすめなのかを語っているのだが、日本人3名は、割と昔の日本映画をチョイスしているのが興味深い。その中で、役所浩司と濱口竜介の2人がおすすめしていて、僕も今度買おうと思ったのが、黒沢清監督の「CURE」である。この映画はレーザーディスクのコレクションをしていた時に、日本版を買って見た記憶はある。面白かったと記憶しているのであるが、その後はメディアが変わってからコレクションに加えたことはない。「Criterion」では、Blu-rayがリリースされているようで、Amazon.comではまだ若干在庫があるようである。確か、役所浩司はこの映画に出演していたと記憶している。濱口竜介は「Criterion」のBlu-rayの特典映像で「CURE」について語ったそうである。

僕にとっても「Criterion」のビデオをコレクションするのは特別な感触を得ているが、「CURE」は日本映画であったことと、Blu-rayだったこともあって、多分見逃していたのだと思う。有名人2人がおすすめなのだから、改めて見たいなと思っているし、こういう動画を配信できるほどのコレクションを「Criterion」が作り出してきているのは、素晴らしい資産だと思うので、今後、見たい作品はコレクションしていきたい。

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