あらすじ
アーサーは、アメミットを封じ込めた石像を手に入れて、アメミットの解放を企む。アメミットは、アーサーによって解放され、エジプトの人々の悪事を未然に防ぐ処置を行い、犠牲者が多数出る。レイラはアーサーの一団に加わってアーサーを倒す機会を窺っていたが、他の神々のアバターとして、一時的に超能力を獲得することになる。一方死後の世界にいたマークとスティーヴンは、スティーヴンが自らを犠牲にしてマークを救ったために、魂が安定した。しかし、マークはスティーヴンが捨てられず、彼を救いに行く。そして、一体化して、死んだはずのマークとスティーヴンは生き返った。レイラは他の神々によって封印されたコンスを解放し、アメミットと対決することになる。そして、マークとスティーヴンもムーンナイトになって、レイラと共にアーサーと対決する。アーサーおよびアメミットの力は強大であったが、マーク&スティーヴン、レイラ、コンスの戦いにより、アメミットはアーサーの体の中に封印される。そして、マーク&スティーヴンは、コンスのアバターとしての役目を終わらせる。アーサーは病院に入院していたが、マーク&スティーヴンではない第3の人格によってコンスの目の前で抹殺される。
感想
全6話で構成されていた「ムーンナイト」も、今回のエピソード「再生」で終了である。物語は魂が安定したマーク&スティーヴンのムーンナイトと、他の神々のアバターに一時的になったレイラ、そして封印されていたがレイラによって解放されたコンスが、封印を解かれ現代に復活し、悪事を未然に防ぐために人々の魂を吸収するアメミットおよびアーサーと対決するというクライマックスが用意されている。しかし、クライマックスは、マーク&スティーヴンの記憶が飛ぶ障害と共に、何が起きたのかわからないままに、アーサー&アメミットの負けを呼び込むというとんでもない展開が待っていた。最終回なので、アーサーが負けるのは必然であるとは思うのだが、その負けるシーンを記憶が飛ぶところで描かないのは、いかにもこの多重人格を持つマーク&スティーヴンの性格らしい展開で、びっくりするところである。しかも、復活したアメミットはアーサーの体内に封印され、コンスはマーク&スティーヴンをアバターから解放し、最後に謎の展開を残したまま物語は終わってしまい、他のマーベル作品とのクロスオーバーを仄めかさないままで、意表をついた作品として完結したことになる。これはこれでありだが、別のマーベル作品でムーンナイトが登場するのか、しないのか、気になるところではある。
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