テレビのニュース等でも取り上げていたが、今日、6月23日は沖縄の「慰霊の日」である。毎年「慰霊の日」がくるわけなので、このブログで一度は取り上げているかと思って、ちょっと検索をかけたのだが、単独ではこの「慰霊の日」を取り上げた記事はなかった。あえて避けていたのか、単に別の話題を取り上げるのに忙しかったのか。それでも毎年、「慰霊の日」とか、「沖縄本土復帰の日」とかは、気になる日であり、ブログの記事にしてもおかしくない日である。特に僕みたいに沖縄フリークを名乗っている身としては、取り上げないわけにはいかない。
沖縄「慰霊の日」は、太平洋戦争における沖縄戦の日本軍による集団抗戦が終結した日であり、事実上沖縄戦が終了した日である。沖縄戦は唯一太平洋戦争で日本の土地が戦場になったところであり、民間人も含め、多大な犠牲者を出した戦いでもある。その辺のことは、ひめゆりの塔あたりを見学すればよくわかると思うのだが、この新型コロナウイルス感染拡大のために、ひめゆりの塔への観光客も激減してしまい、施設の維持費を出すのに四苦八苦していると聞く。
僕がこの辺のことを気にしているのは、僕が沖縄フリークであるのと同時に、どうしてもナイチャーとしてのウチナンチュへの加害者意識が抜けないからだと思う。沖縄フリークになったのは、沖縄戦とはあまり関係はなく、沖縄の文化や食文化、風習などを下川裕治、仲村清司などの執筆陣たちによって刷り込まれたからだが、それでも初めて沖縄本島に旅行した時の沖縄県営平和祈念公園やひめゆりの塔の衝撃が30年経った52歳になった今でも抜けないからであろうと思う。初めて沖縄旅行した時以降、沖縄県営平和祈念公園や、ひめゆりの塔には観光に行っていないのだが、それでもその印象は忘れることができない。それが僕の中で沖縄に対しての贖罪の意識を持たせているからだと思う。
今年の夏休み、新型コロナウイルスが感染再拡大しなければ、沖縄に一泊二日の旅行に行ってくるつもりである。もちろん、平和祈念公園もひめゆりの塔も見に行く予定はないが、代わりに普天間飛行場は見に行こうかと思っている。政府に裏切り続けられる象徴としての普天間飛行場は一回観に行く必要があると思っている。もちろん、政治的、歴史的なものばかりではなく、美味しい沖縄料理を食べたり、再建の進む首里城を見学したりもしたい。今の沖縄を実感する旅になると思う。
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