あらすじ
1947年のインドはイギリスの植民地から独立し、そのためにインドにいたパキスタン人も新たに作られたパキスタンに移動することになった。1942年のインドで、アイシャはハサンという男のバラ園で寝ていて、ハサンに声をかけられ、彼の家で世話になることになる。その後、二人は恋に落ち、サナという娘をもうけていた。そんなある日、アイシャの元にカムランの母であるナジマが訪れる。ナジマはアイシャに故郷に帰る時であると告げ、アイシャは「バングルを隠してあるから」と言ってその場をかわした。その後、アイシャはハサンを説得し、インドを離れてパキスタンに移動することにする。混雑する列車の中で、アイシャはナジマが迫ってくるのを知り、サナにバングルを渡してナジマと対峙する。ナジマはアイシャを刺してしまい、バングルの行方を探す。その場にタイムワープしたカマラがいて、カマラがお婆さんであるサナを見つけ出し、ハサンの元に送り届ける。全ての話はカマラが関係していたのだった。その後、現在に戻ったカマラやナジマの元に時空の裂け目が現れる。その時空の裂け目を通ろうとしたナジマの仲間は、死んでしまう。時空の裂け目は故郷に帰ることはできず、その裂け目を塞ぐためにナジマは自分の身を犠牲にする。その時、時空の裂け目の力がカムランに乗り移り、カムランはパワーを使えるようになる。
感想
第5話において、ようやくカマラのひいお婆さんであったアイシャの話が詳細に語られ、カマラの家系の話が完全に見えてきたのが、このエピソードの特徴であったかと思う。お婆さんであったサナが列車で迷子になったが父と再会したという話は、カマラがすべて絡んでいたという展開で、話的に納得するものである。そして、現在の時点でカムランの母であるナジマやその仲間が待ち望んでいた自分の世界に帰れる時空の裂け目が現れるが、その裂け目は自分の世界に帰れるどころか、時空の裂け目を通ろうとしたものをまっ殺してしまう危険なものであった。そこでナジマが自分の身を犠牲にして時空の裂け目を防ぐのであるが、そのパワーが息子であるカムランに乗り移ってしまう展開に、次週のカマラの最後の敵がカムランになるのでは、という予想が成り立ってくる。最初はほのぼの女子高生のヒーロー願望物語であった「MS.マーベル」は、最後に盛り上がる展開に方向転換を見事に成し遂げつつあるようである。
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