あらすじ
辺境の惑星でマインドストーンを採掘していた連邦の科学者は、その惑星の住人であるスクラブルに襲われ、マインドストーンの影響で石と化してしまう。セリトスを含むカリフォルニア級の宇宙艦がその辺境の惑星を訪れ、スクラブルと友好条約を締結しようとしていた。セリトスや他の艦のクルーは地上に降り、基地の移転とマインドストーンの回収任務を行なっていた。マインドストーンはボイムラーやマリナーたちの前に空想の人物を現し、彼らを誘惑するが、ボイムラーたちはその空想を払い除けていた。しかし、カリフォルニア級の艦のクルーとの競争を始めたマリナーたちは、マインドストーンを壊してしまい、恐怖の空想に襲われる羽目になる。その頃、テンディは上級士官への昇格試験を受けていて、艦長に張り付いて意見を言おうとしていたが、艦長はスクラブルとの友好交渉の真っ最中で、テンディの意見など聞きもしなかった。スクラブルから手渡された石を巡って、カリフォルニア級の艦長とどちらがその石を所有するかで二人は揉め続けた。マリナーたちは洞窟に逃げ込み、悪夢から一旦は逃れるが、その洞窟に悪夢の真相が隠されていた。
感想
今回のエピソードもギャグ満載で面白い展開であったと思う。連邦最低の艦と称されるセリトスのクルーが実は他の艦のクルーから評価されているという展開には、大笑いである。話は、近づいた人の空想を現実化させるマインドストーンの回収をめぐって起こる騒動を描いたものだが、まさかラザフォードの空想として、「新スター・トレック:ザ・ネクスト・ジェネレーション」のゲスト女優であったリア・ブラームス博士が登場するとは、予想だにしなかったので、面白いなと思った。物語も実はスクラブルと科学者の連邦に対する陰謀話で、それを見破るのが上級士官への昇進をかけた研修中のテンディというのも、王道をいく展開だったと思う。アニメである「スター・トレック:ローワー・デッキ」ではあるが、実は24世紀の惑星連邦の世界観を忠実に引き継いでいる作品として、シリーズを見ている人には結構楽しめるのではないかと思っている。個人的には好きなシリーズだと思う。
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