今日、ニュースを見て、「本当に?」と思ったのが、見出しで書いた「戦場のメリークリスマス4K修復版」の劇場再上映決定だった。3月28日に坂本龍一が亡くなってから、この映画の劇場再上映を求める嘆願が多く寄せられ、大島渚プロダクションと坂本龍一の事務所が協力して、5月26日から日本全国で期間限定ながら順次再上映が実施される、とのことである。
この「戦場のメリークリスマス」は、3月31日まではアンプラグドという配給会社が上映配給権を所有していたのだが、その後は上映配給権は切れていて、大島渚の「戦場のメリークリスマス」を含む全作品は、国立機関に所蔵されるため、大規模なロードショー公開はもうできないと聞かされていた。
それもあったのと、4K修復版の映像の仕上がり具合を確認したくて、2月上旬に近くの映画館まで見に行った記憶がある。この映画に初めて接したのは僕がまだ中学生の頃だったが、強い印象を与えてくれて、今でも記憶に残る作品になっている。Blu-rayもアメリカのCRITERION COLLECTIONのバージョンを所有しているぐらいである。
4K修復版の映像は美しく、確かに効果を発揮していたと思うのだが、これが劇場でもう見られない、もしくは家庭用ビデオではリリースされない、という話には残念に思っていた。作品の出来自体も色々考えさせられるところの多い作品であり、出演者たちのインパクトも強烈だったと言えるので、なんかの機会にまた、見られないかなとは思っていた。
坂本龍一の追悼という理由とはいえ、劇場公開がもうできないと思われていた「戦場のメリークリスマス」が期間限定ながら劇場で再上映されるというのは、ラストチャンスなのだろうと思う。映画ファンならば、このチャンスを見逃す手はないと思う。僕個人も「また、見に行こうかな」と考え始めているぐらいである。実際には近所の映画館の上映スケジュールと自分のスケジュールが合わなければ、見に行けないし、とりあえず2月に1度は見ているので、目的は達しているのだが。
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