昨日の夕方、Xを見ていたらTHE RIVERというネットメディア系マスコミが、映画「オッペンハイマー」のUSでの4K UHD Blu-rayとBlu-rayのリリースを11月21日に行う、と報じていた。
映画「オッペンハイマー」は、原爆の父と呼ばれるロバート・オッペンハイマーの半生を描いた伝記映画であり、伝記映画としては史上最高の興行収入を上げている作品である。しかしながら、原爆という日本にとってはセンシティヴなテーマを扱っているためか、それとも7月のUS公開時に「バービー」とのダブルヒットによるSNSでの「バーベンハイマー」騒動の影響か、夏休みの超大作にも関わらず、未だに日本での劇場公開は未定。未定というか上映自体がされない可能性もある。
以前、「映画「オッペンハイマーは劇場公開されるのか?」という記事で日本公開を希望するような記事を書いているが、ヒットメイカー、クリストファー・ノーラン監督の最新作で、かつIMAXフィルムで撮影された「オッペンハイマー」は、やはり劇場のIMAXシアターで見たいと願っている。
しかしながら、配給会社のユニバーサル・ピクチャーズと東方東和では、過去にも「不屈の男 アンブロークン」という戦争映画で、日本兵の描写がおかしいという批判を受け、配給を弱小会社に売り渡し、ひっそり劇場公開したということもある。実は日本兵の描写がおかしいという批判は映画には存在しないシーンについてであり、原作小説のみに存在していたシーンなのだが、小説の描写から映画を見ずに批判していた人のクレームを恐れて配給を断念したユニバーサル・ピクチャーズと東宝東和の配給では、「オッペンハイマー」の日本上映は期待できない。IMAX上映というさらにプレミアムな上映は期待薄である。
USでリリースされる4K UHD Blu-rayでは1.78:1&2.20:1の可変アスペクト比でホームシアターでIMAXシアターのイメージを再現する仕様になっているとのことなので、僕自身は日本公開をしようがしまいがUSから4K UHD Blu-rayを買って鑑賞するつもりだが、ホームシアターでの印象とIMAXシアターでの印象ではやはり異なってしまう。できればIMAXシアターでの上映を希望したい。
このままユニバーサル・ピクチャーズと東宝東和は動きを見せないまま推移するような気がするが、それだと映画館で見られずにホームシアターで4K UHD Blu-rayで日本語字幕なしの英語字幕のみで鑑賞することになりそうである。
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