TM NETWORKのSACD盤「CAROL」を聞いての感想

2024年1月にTM NETWORKのSACD盤2枚を購入し、「Gift for Fanks」を視聴しての感想を書いている。その時に「CAROL」を聞いたら、また感想を書きたい、と書いたと思う。

購入から3週間ばかり経過したが、今日、TM NETWORKの「CAROL」SACD盤を試聴する時間が取れて聞いてみたので、その感想を書いてみたい。試聴環境は、AVアンプにマランツのCINEMA 70s、スピーカーがPOLK AUDIOのMXT60、SACDプレイヤーがソニーのUBP-X800M2という構成である。

収録音声が小さいのは、「Gift for Fanks」でも書いている。「CAROL」も同様である。AVアンプのボリュームを上げることになるが、騒々しくはない。SACDのDSD 2.8MHz/1bitのハイレゾ音声収録を再生しているので、音が生々しい。配信だったら聞けないようなリアルな宇都宮隆のボーカルや、木根尚登と小室哲哉によるコーラスが絶妙で、臨場感を与えるものになっている。コーラスは、「アルフィーに褒められた」とメンバーが言っていたのが理解できる素晴らしさである。

様々な楽器やシンセサイザーが鳴っているが、これらの音がごちゃ混ぜになってしまうことがない。どの音色も綺麗に分離している。また、配信だと気になっていたギターやシンセサイザーの音の主張が弱くなっていて、逆にドラムの響きが耳につくようになっている。

2ch収録なのだが、聞いているとスピーカーから聞こえる、というより自分の目前で演奏しているかのような錯覚を感じる。それほどまでにリアルである。

「Gift for Fanks」と比較しても「CAROL」の方が音質はいいのではないか、と感じる部分が多い。

このディスクはステレオサウンド社のオンラインショップでしか買えないし、そもそもSACDを再生できる環境にある人自体が少ないと思うが、CDとのハイブリッド盤でCDのマスターはSACDのマスターから作っているので、ニュアンス自体はCDプレイヤーを持っている人ならば聞くことができると思う。SACDプレイヤーを持っている人は買いのディスクである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました