今朝の8時前から、衛星放送のWOWOWが第96回アカデミー賞の模様を生中継していた。映画ファンである僕としては関心ある賞であった。幸いなことに、昨年末にParamount+の「スター・トレック」見たさにWOWOWオンデマンドに加入していたので、4Kテレビで視聴可能かと思っていたら、先日4Kテレビが壊れてしまい、一瞬見られないと思った。ギリギリ昨日の午前中に買い替えた4Kテレビが届き、午後にある程度セッティングできたので、今日のWOWOWのアカデミー賞生中継を視聴することができた。
昔はNHK BSでアカデミー賞の中継をしていたように思うが、いつの頃からかWOWOWの独占中継になってしまい、WOWOWにずっと加入していなかったのでアカデミー賞の状況はずっとネットで速報を見る程度に終わっていた。今日は当然仕事しながらテレビをつけっぱなしで受賞のタイミングだけテレビに目を向けて視聴というスタイルで挑んだのだが、結局賞のハイライトである作品賞や監督賞、主演男優賞、主演女優賞の時にはオンライン打ち合わせとかぶっていたので、リアルタイムでは見られず、打ち合わせが終わってテレビに目を向けたら、WOWOWが受賞結果の再確認のシーンを放送していて初めて知った、という具合で、番組をずっと楽しめていたわけでもなかった。
しかし、主要部門の受賞は事前の予想通り、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」が独占していた。作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞、撮影賞、編集賞、助演男優賞の7冠である。3月29日からようやく日本でも劇場公開されるが、これで上映に弾みがつくのでは、という気がする。僕自身はすでに輸入盤4K UHD Blu-rayで鑑賞してしまってはいるが、劇場公開されたら見に行くつもりである。当然IMAXで。
意外に健闘したなと思った作品は、「哀れなるものたち」である。主演女優賞、衣装デザイン賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4冠である。この作品も気になるが、多分劇場には行かずに配信されたら見るかな、というところである。
そして、期待していなかったし、驚いたのが日本映画2本の受賞である。宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞を受賞したのも少々驚いたが、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」がハリウッドのSFXてんこ盛り映画を差し置いて視覚効果賞を受賞してしまったのにはびっくりした。邦画にほとんど興味のない僕ではあるが、アカデミー賞で視覚効果賞を受賞してしまった「ゴジラ-1.0」はハリウッドの1/10以下のSFX予算でどう表現されていたのかが気になってきて、これも配信かBlu-rayがリリースされたら、視聴を検討しようかな、と思ったぐらいである。
総じて今回のアカデミー賞は下馬評通りの受賞にはなったが、ここに書かなかったノミネート作品でも鑑賞したいな、と思わせる作品が多かった。劇場で見る可能性は少ないとは思うが、ビデオディスク、配信でリリースされたら、視聴はできる限りしていきたい。まずは「オッペンハイマー」の7部門受賞を喜びたいし、4K UHD Blu-rayで鑑賞して内容の素晴らしさを知っている身としては、作品の訴えたい意図が他の観客にも伝われば、と思う。
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