Panasonicの4K液晶テレビTH-55LX950のファースト・インプレッション

ちょうど1週間前に、買ってから丸4年使用していたSONYの4K有機ELテレビ、KJ-55A8Gが故障した。最初は修理と思ったのだが、修理見積もりの値段が20万円と聞いてから修理する気がなくなり、慌ててヨドバシカメラのサイトで55型テレビを現在販売中のメーカーと機種名、価格、機能、AV雑誌で評価されたかという観点で調査した。

その結果、有機ELは寿命も短いし、ここ半年の間に引っ越す予定なので引越しの手間がかかりそうという点、有機ELテレビの修理代20万円程度で買えるもの、という視点で見たところ、Panasonicの4K液晶テレビ、TH-55LX950が妥当かなと思ったのでその日のうちに注文し、到着日の日曜の午前中まで待った。

日曜も11時過ぎにようやく届いた形だったので、午後にセッティングを色々して、完全ではないが一旦WOWOWオンデマンド内のParamount+で「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」だけ見てみた。その後もNHK BS4Kで大相撲中継を見たりしたので、その第一印象を述べたいと思う。

まず、有機ELテレビと大きく違うのは発色である。液晶テレビも頑張っているのだが、8bitの階調しかないので有機ELの10bit階調に比べると色の深みが足りないような感じはする。もちろんDOLBY VISIONには対応していて、かなり色彩表現は頑張っているとは思うのだが、それでも多少の物足りなさは感じてしまう。ただ、これはじきに慣れるとは思う。

発色より気になるのはやはり黒の締まり方である。有機ELは原理上完全な黒が再現できるが、液晶は原理上どうしても若干の黒浮きは避けられない。それがまだ気になっている。映画館でもDOLBY CINEMAだと完全な黒を再現できるが、他の映画館だと完全な黒を再現できないのと似ているかもしれない。NHK BS4Kの大相撲中継はHLGで放送されているが、やはり黒浮きが気になってしまう。ただ、有機ELテレビにSHARPのBS4Kチューナーを繋いで大相撲中継を見ていた時にもなんとなく黒浮きは気になっていたので、有機ELテレビと液晶テレビの差もあるが放送波の仕様自体がそうなっている感じもする。

SONYの有機ELテレビもいくつかのネット配信アプリがインストールされていたが、PanasonicのTH-55LX950のネット配信アプリのインストール数の多さはかなり特筆すべきところだろう。地上波やBSチューナーが入っているのに、TVerアプリもインストールされているには驚いた。民放番組はほとんど見ないからTVerアプリを使うかどうかはわからないが。

HDMI CECの機能を持ったビエラリンクはSONYに比べると限定的で少々使いづらい。SONYの方はテレビのリモコン一つでAVアンプのHDMIセレクターの切り替えもその接続先のデバイスの操作もほぼできたが、Panasonicの方はHDMIセレクターの切り替えはできない。Apple TV 4KはPanasonicのリモコンでも操作は可能だが、SONYの4K UHD Blu-ray Playerの操作はできない。学習リモコンが絶滅しつつある現在、デバイスを操作するためのリモコンがテーブルに並ぶことになりそうである。

色々欠点は書いたが、これから使い込んでいくので、徐々に慣れは発生するだろうし、発売して2年経過した型落ち品とはいえ、元々は液晶テレビとしてはプレミアム製品なので、それなりに没入できる映像になっているとは思う。

なお、ヨドバシカメラ限定の話だが、このテレビ、日によって価格が上下しているように思う。僕が購入した時には165000円だったのが、商品到着時の日曜にたまたまサイトを見たら190000万円に値上がっていて、今は177500円になっている。他のショップではもっと安く買えるとは思うので、この商品を買うのだったら、ショップ比較もした方がいい。僕の場合は有機ELテレビの処分の依頼もあったのでヨドバシカメラに注文したが。

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