あらすじ
連邦の本部でバーナムとレイナーは審問会を受けていた。彼らがモルとラアクを追った際に惑星の住民を危機に晒したことで、その時の判断に誤りがなかったのかを問い詰められていた。バーナムはレイナーの弁護をするが、レイナーの判断誤りが認定されそうだった。
一方、ディスカバリーは、モルとラアクが手にしたロミュランの科学者の日記から、次に彼らがどこに行くかを予想した。日記には絵が書かれていて、双子の月が見える惑星にヒントがありそうだった。その惑星リラクにディスカバリーは移動する。サルーにとっては、最後の任務になる予定だった。この任務を最後にサルーは船を降り、トゥリナと一緒になる予定だった。
ディスカバリーにはアカデミーで講師をするために船を降りていたティリーも一時的に戻ってきた。ディスカバリーはリラクに到着し、バーナムとサルーが上陸班としてロミュランの科学者が残した日記の痕跡を辿っていった。リラクは電磁波で覆われていて、転送も難しい状態だった。
バーナムとサルーは、遺跡を発見するが、そのそばには白骨化した死体も点在していた。そして、遺跡の中からドローンが現れ、遺跡を防御するためにバーナムとサルーを攻撃する。バーナムはディスカバリーに転送を依頼するが、電磁波のせいで転送は困難だった。
ティリーたちは電磁波の妨害を解消しようと検討するが、決め手に欠けていた。その時、レイナーのホログラムが現れ、ティリーたちにヒントを授ける。それでティリーたちは電磁波を消失させる方法を思いつき、バーナムたちに伝える。バーナムとサルーはその方法を実行し、ドローンの攻撃をなんとか食い止める。
ブックは、モルとラアクにダーク通信と呼ばれる秘密通信方法でコンタクトを取る。ブックが連邦の味方だとわからないように細工をして、モルとラアクにロミュランの科学者の日記を買いたいと申し出るが、モルによって断られる。しかし、ホログラム映像から、モルの正体をブックは知ってしまう。それはブックの親しい存在だった。
バーナムとサルーは、遺跡のそばに行き、ロミュランの記述のある石碑から意図を読み取ろうとする。最後の1行が見つからなかったのだが、二人はアイデアをだし、最後の1行を見つけ出す。そして、ディスカバリーに戻って、次の行き先を発見する。それはトリルだった。
連邦本部に戻ったディスカバリーは、サルーとの別れを惜しんでいた。レイナー艦長は連邦によって退任させられることになったが、副長がいなくなったディスカバリーの新たな副長としてバーナムは指名する。
感想
ファイナル・シーズンの第2話目である本エピソードは、ロミュランの科学者の残した日記の謎解きの最初の段階のエピソードであるが、どちらかというと今まで旅を共にしてきたバーナムとサルーとの関係について、二人が思い返してその重みを感じている展開が多かった。もちろん、ロミュランの科学者の残した日記の謎解きの話も少しずつ解明されてきているのだが、この話自体がシーズン5全体のストーリーに絡んでくるので、第2話だけではまだなんとも言えない。
その一方でバーナムたちが追いかけるお尋ね者のモルとラアクのうち、モルの正体が判明するのは意外であった。しかも、ブックの親しい人という展開には驚きである。この関係が物語の進行上、影響を及ぼさないわけはなく、ブックの行動が怪しくなるのではないかという危惧もある。
アンタレスの艦長で無謀な判断で審問会が開かれることになったレイナーは、意外なところでディスカバリーの危機を救い、しかもサルーの去った後のディスカバリーの副長としてスカウトされるというのは、これも意表をついていて、個性豊かなクルーがまた一人増えることに、驚きを隠しきれない。
次のエピソードは、トリルでの話になると思うが、次が気になる展開である。日本での配信スケジュールに追いついたので、次からはリアルタイムで見ることができる。
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