スター・トレック:ディスカバリー シーズン5第8話「迷宮」(Paramount+/Amazon Prime Videoチャンネル)

あらすじ

ブリーンのルーン団長は、何とかして創始者の技術を手に入れ、ブリーンの皇帝としての座を手にしようとしていた。モルは、ラアクを生き返らせることを条件に創始者の技術を手にする方法を伝授しようとする。それは、ディスカバリーを追いかけることだった。

ディスカバリーは、ティリーが見つけた金属の板と同じ素材を持つビーコンをバッドランドで発見する。そのビーコンから連絡が入り、ハイレルという保管庫の管理人が登場し、ディスカバリーを保管庫に案内する。

バーナムとブックは保管庫に行き、デレクスという科学者が書いた「心の迷宮」という本の原書を発見する。ブックはハイレルからクイジャンの木の根を手渡される。クイジャンは消滅したので、ただ一人の生き残りであるブックに遺物が手渡された。

バーナムは「心の迷宮」の原書を調べているうちに、金属の板を発見する。その板に触れたバーナムは昏睡状態に陥る。バーナムが気がついた時、心の迷宮の中に存在していた。その迷宮では、デレクスがブックの姿でバーナムと問答することになる。迷宮に石碑のありかを示す手がかりがあると考えたバーナムは、まず最初に歴史の本を調べることから始めた。

しかし、歴史の本に手がかりがあるという目論見は外れて、次に保管庫が迷宮であることから迷路を脱出すれば、手がかりは得られると踏んで脱出を試みるが、それも失敗する。

その頃、ブリーンもバッドランドに到着し、保管庫のハイレルと話をするが、ハイレルは一旦はブリーンを拒絶する。しかし、ブリーンはトンネルシールドを使って、保管庫のシールドを突破しようとしていた。スタメッツたちはブリーンのシールドの周波数を読み取って、シールドを無効にするが、何人かのブリーンは保管庫に侵入してしまった。

バーナムが心の迷宮で苦闘していた頃、現実世界ではカルバーやレイナー、ブックが昏睡状態に陥っているバーナムを何とか正気に戻させようとするが、それもできず、ブリーンの攻撃に対して苦戦していた。

心の迷宮にいるバーナムは策がなくなってきたが、次第に自分の過ちを認めるようになっていく。そして、それが心の迷宮から脱出し、石碑のありかを示すヒントになるものだった。

その一方でブリーンは、何としても石碑を横取りし、創始者のテクノロジーでルーン団長がブリーン皇帝になるべく保管庫に圧力をかけていた。そして、その戦いの中、モルとルーン団長の関係も変わっていく。

感想

シーズンも終わりが見え始めてきたが、今回のエピソードもなかなか想定外の展開になっており、面白かった。創始者のテクノロジーの情報があるありかを指し示す石碑をめぐっての探究ではあるが、今エピソードでは、バーナムが最終的にどうやって石碑のありかを見つけるかという禅問答のような展開になっており、その謎を生み出した過去の科学者であるデレクスの創始者の技術を渡すことができるか、という問いに対するバーナムの自身を見つめ直す旅が、答えになっているというユニークな展開だった。

その一方で、ブリーンの野望が見え隠れし始めていて、それにモルが乗っかっていくという展開は、謎の多かったブリーンという種族を描き出すのに成功していると思う。モルがラストで想定外の行動をとってしまうところは、次回と最終回への伏線になっていると思う。

ディスカバリーもブリーンも、石碑が示す創始者のテクノロジーのありかを知ってしまったわけで、残りのエピソードでは時間との戦いになるのだが、ディスカバリーの方が若干優位かな、程度の差である。なので、残りのエピソードでどう転ぶかわからない面白さがある。

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