あらすじ
本来のアベンジャーズの時系列では、1991年4月にウインター・ソルジャーがハワード・スターク夫妻を襲って殺害をしたことになっている。しかし、この「ホワット・イフ…?」では、そこにレッド・ガーディアンが絡んでくるために話はややこしくなる。
レッド・ガーディアンとウインター・ソルジャーはそれぞれ任務を帯びて、ロシアからアメリカに入国するのだが、ウインター・ソルジャーが任務として遂行しようとしたハワード・スタークからの超人血清入手と、ハワード・スターク殺害は、レッド・ガーディアンの任務と勝ち合い、失敗してしまう。
成り行きで、レッド・ガーディアンとウインター・ソルジャーは逃亡の旅に出る。それをシールドのビル・フォスターが、追い詰めていく。しかし、レッド・ガーディアンとウインター・ソルジャーの凸凹コンビは、次第に仲間意識が芽生えていき、ビルや保安官たちの追撃を振り切って、ラスベガスにいるルークというスパイの元に辿り着く。
ルークは、二人が任務を失敗したことで、スタークの座を手に入れ損なったため、二人を抹殺しようとするが、ウインター・ソルジャーによって殺される。しかし、ビルたち保安官が二人を追い詰めていく。
感想
第3話は、レッド・ガーディアンとウインター・ソルジャーの友情を育む展開が予想外に面白い作品である。そして、レッド・ガーディアンの共産主義ぶりと、アメリカの資本主義との対比が笑わせる面白いエピソードになっている。
本来の時間軸ではウインター・ソルジャーがハワード・スタークを殺害することになり、それが後々のアベンジャーズの内戦状態へと影響を及ぼすのだが、このエピソードではウインター・ソルジャーの企みをレッド・ガーディアンが止めてしまったために、想定外の未来が待っているというストーリーになっている。ラストシーンは、かなり笑えるシーンである。
第1話から共通しているのが、物語の冒頭がずっとアナログテレビ時代の映像を模した1.37:1の画面で始まるところが、引っかかっている。3話連続でこのパターンなので、何か意図があるのかなと思ったりするが、よくはわからない。
どちらにしても、来年公開予定の「サンダーボルツ*」で共演するはずのレッド・ガーディアンとウインター・ソルジャーが一足先に「ホワット・イフ…?」で共演しているのは、大変にユニークである。水と油のような二人が次第に友情を育む展開にほっこりさせてもらった。
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