今晩、恵比寿ガーデンプレイスで開催された佐野元春のクリスマスライブ「ロッキンクリスマス2024」を見に行った。このライブに足を運ぶのは、2019年に熊本で開催された際、福岡から遠征して以来、今回で2回目だ。ただし、本家本元のホットスタッフ・プロモーションによる「ルルティモ・バーチョ」の一環として行われるロッキンクリスマスを見るのは初めてである。
今回のチケットはファンクラブ先行で申し込んだものの、クレジットカードから代金が引き落とされず落選扱いになってしまった。しかし、ファンクラブ事務局の方が救いの手を差し伸べてくれたおかげで、郵便振替で代金を支払い、無事に紙チケットが手元に届いた。そして今日、恵比寿まで足を運ぶことができたのだ。
恵比寿ガーデンプレイスはクリスマスイブということもあって、若い人たちで溢れており、最初は少し場違いな気分になった。しかし、ライブ会場に入ると、周りには僕と同じような世代の人々がほとんどで、すぐに安心感が戻ってきた。
クリスマスライブということで、佐野元春のクリスマスソングが聴けるのは当然として、今回のライブでは過去の楽曲が新しいアレンジで披露されることが多かった。中には予想外の選曲もあり、「えっ、こんな曲も歌うのか」と驚かされる場面が2回ほどあった。特にある1曲は、アルバム発売時のライブ以来一度も演奏されていないと思われる楽曲で、その瞬間は大きな驚きと喜びがあった。
ただのパーティ感覚のライブではなく、社会状況を意識したような選曲が多かったのも印象的である。楽曲の歌詞に耳を傾けると、まるで現代社会への異議申し立てのような意識が浮かび上がってくる。そのメッセージ性には、心を強く揺さぶられるものがあった。
また、僕にとってこのライブは癒しの場でもあった。2か月前に母を失ったこともあり、いくつかの楽曲が心に染みる救いのように感じられた。ライブの最中、何度か母のことを思い出す瞬間があり、それは悲しみだけでなく、懐かしさと感謝の気持ちを伴ったものだった。
今回のクリスマスライブは、僕にとって特別な意味を持つものとなった。福岡から横浜へ引っ越し、母を失うという大変な一年を過ごした僕にとって、このライブは新たな希望と癒しを与えてくれた。来年はもう少し穏やかで落ち着いた生活を送りたいと願いつつ、心に温かな光を灯しながら会場を後にした。
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