映画「ウェアウルフ・バイ・ナイト」(Apple TV 4K/Disney+/4K UHD)

レビューの詳細は、ウェアウルフ・バイ・ナイト(4K UHD/Disney+)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。マーベル・スタジオがハロウィーン企画として、Disney+で独占配信している中編映画が、この「ウェアウルフ・バイ・ナイト」である。上映時間も54分とテレビドラマ並みなので、映画として扱って良いものか、ちょっと迷ったところもあるが、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」の分類によれば、配信映画として扱われているので、僕も映画として扱うことにしている。マーベル・シネマティック・ユニバースの一環ではあるものの、狼男の話なのと、ホラー映画的展開があるので、他のシリーズ作品とのクロスオーバーはなしである。なので、逆にマーベル・シネマティック・ユニバースの世界観から取り残されている人にとっても、とっつきやすい作品なのではないかと思う。その前にDisney+に加入しないと見られないというハードルがあるのも事実だが。

物語は、闇の世界で怪物を倒してきたブラッドストーン家の当主が逝去し、怪物を倒すことのできる魔法の石「ブラッドストーン」の所有者がいなくなったので、新たな所有者を決める為、狩人たちを集め、怪物にブラッドストーンを貼り付けて、狩人が怪物を倒してブラッドストーンを我が物にしようとする戦いを描いている。それが狼男の話とどう関係あるのかと言われると、クライマックスでちゃんと狼男の話に着地するので、脚本が上手くできているのではないかと思う。

監督が、映画音楽を多数作曲してきたマイケル・ジアッキノであり、彼の監督デビュー作でもあるが、演出力はそこそこあると思う。物語が54分と短いせいもあるが、結構スリリングな展開になっており、息付かせぬストーリー運びに興奮したものである。脚本の出来もいいのだと思う。

画像は4K/DOLBY VISIONであるが、往年のホラー映画に敬意を払ったのか、モノクロの画面が物語の大半を占め、カラーなのはブラッドストーンとラストシーンのみという潔さ。また、フィルムの雰囲気を出すためか、意図的に画面にノイズを載せている。更に、フィルムの交換タイミングを知らせるフィルムチェンジマークがしばしば画面右上に現れ、これも雰囲気満点である。4K画質ではあるが、ノイズが意図的に乗っているため、高精細な感じはしないし、DOLBY VISIONの色彩管理もモノクロ画面のため、輝度の調整のみ。しかし、よく管理された画像にはなっている。

音響だけは往年のホラー映画と違ってDOLBY ATMOSによる三次元サラウンドで、登場人物が喋るセリフにエコーがかかるシーンや、アクションシーンでの物の移動感、オブジェクトの空間配置に威力を発揮していて、映画に没入できる助けをしているところが、素晴らしいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました