今はどの公共交通機関ででも、スマートフォンからインターネットに接続できるようになっている時代である。飛行機も国内、国際線を問わず少しずつだが通信衛星を使った機内Wi-Fiでのインターネット接続が可能になりつつある。
僕が今回利用した日本航空の機内Wi-Fiも国際線での利用は可能だった。ただし、エコノミークラスの席では無料で使えるのは、飛行時間のうち連続で1時間のみ、という制限はあった。1時間だけ無料なのは席のクラスが高いビジネスクラスとかの特典として無料で機内Wi-Fiを使えるようにしておく、という商売上の理由と、多分回線上の問題があるのではないかと思っている。
回線上の問題は、ストリーミング配信等のサービスは利用できないことや、行きのヒースロー空港に向けて飛行した時に、飛行機が北極圏を回って飛行したので、通信衛星と通信できない時間が相当時間あり、行きに関しては使える時間があまりなかったのでは、と推測している。
帰りの羽田空港行きは、飛行機がヒースロー空港から北極圏を回らずにヨーロッパ、黒海、カスピ海、中国大陸とロシアの下の方を飛行したので、通信衛星との通信に関してだけは、ずっと使えたのではないかと思っている。
帰りの飛行機で、ロンドン旅行の体験記を「がちゃんの部屋」の方に下書きで書いていて、そちらの文書整理を1時間だけオンラインでできないか、と思ったのが、無料時間でインターネットを使える機内Wi-Fiの利用の目的である。
体験記は文書作成、整理だけなので、テキストベースの編集しかしておらず、回線に負荷になるようなことはしていないとは思う。
ただ、衛星回線を経由したインターネット接続は海外からの接続と同じになるので、体験記を書くには、VPNをかまして日本から接続しているように偽装する必要はあった。
書いていて一旦区切りがついたので、文書を保存しようとした時、回線が切断されてしまった。その時は、まだ残り時間が15分ぐらいあったはずなので、VPNをまず解除して、機内Wi-Fiの再接続を試み、成功したらVPNを接続し直してから、文書の下書き保存を押して、なんとかクリアになった。その後は文書整理を少し行い、残り5分の時にもう一回下書き保存して終了し、接続を解除した。
結論から言うと、本格的に飛行機内でインターネットを使って何か作業するのは、あまりお勧めしない。回線が不安定な部分があり、トラブルが起きる可能性は少なくないからである。また、無料時間は1時間だけなので、それ以上使いたければ、日本航空にWi-Fi利用料をクレジットカードで支払って使う必要があるが、支払った分の元がとれるのかは疑問である。飛行機内では大人しく音楽でも聴いているか、映画やドラマを見るか、本を読むか、寝ているかしていた方がいいと思う。
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