アイアンハート シーズン1第1話「帰郷」(Disney+)

あらすじ

リリ・ウィリアムズはMITでトニー・スタークの奨学金を得て在籍し、自身が開発したパワードスーツの研究に打ち込んでいた。しかし、奨学金だけでは資金が足りないので、他の学生が抱える課題を持ち前の頭脳を使って解決する代わりに、他の学生たちから金をもらっていた。

その行為を咎められたリリは、MITを退学させられることになる。私物しか持ち出せないことを知ったリリは、自分が開発したパワードスーツを身にまとい、パワードスーツと共に故郷のシカゴに帰るが、退学されられたことで学生番号も抹消され、パワードスーツのAIとの接続も遮断され、墜落する。

それでも実家に帰ったリリは、仲間のエグザビアと再会し、二人してショップに行き、パワードスーツの部品を調達する。金がないリリは部品を値切ろうとするのだが、謎の男が現れ、代わりに金を出す。その男はリリに対して「翌日、ピザ屋の2階に来るように」と連絡する。

リリは、男の話通りにピザ屋に行き、2階へエレベーターで向かおうとするのだが、そこには仕掛けが施されていて、3分でリリが死ぬようになっていた。しかし、持ち前の頭脳でそれを回避したリリは、パーカーという男と出会う。パーカーとその一味は犯罪に手を染めていて、リリに対しても協力するよう依頼する。躊躇するリリだったが、金を見せられて協力することになる。

リリは実家に帰り、パワードスーツの整備に明け暮れていたが、エグゼビアがくれたカセットテープの音楽を聴いているうちに過去を思い出し、心を痛める。リリにはナタリーという姉とゲイリーという父がいたのだが、不慮の事故で二人を亡くしていた。

リリはパワードスーツの整備でAIを稼働させようとしたが、AIの整備には数時間かかると表示された。そして、数時間後、予想外のホロ映像がリリの前に現れる。

感想

「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」で初登場したリリ・ウィリアムズが主人公になって、アイアンマンことトニー・スタークの後継者として正義のために立ち上がる新たなヒーロー物が、この「アイアンハート」である。かなり前に制作は終わっていたようだが、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品乱発によりファンですら視聴疲れを起こしていたので、配信がのびのびになっており、ようやく2025年6月25日から配信スタートとなっている。どうも、2週間で全エピソードを配信完了するようである。25日の週には3話同時配信となっている。

エピソードとしては、犯罪を犯すパーカーと手を組んだリリが、多分パーカーの野望を阻止する展開になると予想されるが、リリが自ら開発したパワードスーツを持ってパーカーと対峙するのであろう展開は、新たなヒーロー誕生物語として興味深い物がある。

そして、エピソード冒頭から断片的に描かれるリリの姉であるナタリーと父であるゲイリーの不慮の事故がリリの心に痛みを残しているのも事実であり、この事故自体ももしかしたら後のエピソードで重要な意味を持ってくるのかもしれない。

そのナタリーだが、エピソードのラストで意外な再登場をするので、次回以降のリリの活躍と、ナタリーとの関係をどう描くかが肝になってくると言える。

リリは頭はいいのだが、ルールを守らないところがあるようなので、そういう性分を持ったリリがどう成長するのかを見るのが楽しみではある。

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