民放5局がBS4Kから撤退 2027年にも

昨日のYahoo!ニュースを見て、「やはりそうなったか」と思ったニュースがある。それは民放5局が運営しているBS4Kの放送が2027年には終了する、というものだった。

理由は赤字が累積し続けていることによる。2018年にBS4Kがスタートしたのだが、そこから現在まで赤字が累積で溜まっており、5局の累積赤字は300億円にも及ぶという。この赤字を解消する術はなく、次の免許更新の時期が来たときに自然消滅させようと、2027年の撤退になるのだという。

民放5局が撤退すると、BS4KはNHKと通販会社の合計3局しか残らないそうである。NHKは4Kのプログラムは豊富にあるから残りそうな気がするが、通販会社はどうかなという気がする。

福岡にいたときにはBS4Kを少し見たことはあったが、正直NHKの大相撲中継と映画、民放で放送されていた(今はもうなくなったはず)の「音楽のある風景」ぐらいしか見るものがなかった。民放は4K画質で放送していると銘打っていたが、実際はBSで放送している番組をそのままHDRをかけた状態で流していただけなので、4K画質ではなかった。番組も全く面白くなく、民放を見るのは早々に諦めたぐらいである。

NHKも4K素材は色々放送していたが、HDRがかかっていない番組も多く、4K/HLGの最高峰画質で放送していたのは、大相撲中継ぐらいしか思いつかない。HLGがかかっていた大相撲の中継もなんとなく色調に違和感を感じていたのだが。

BS4KはWOWOWもスターチャンネルもすでに撤退しているし、今度は民放撤退とすれば、見る人がいなくなるだろうと思う。たびたびニュースで「BS4K内蔵テレビが売れ行き好調」と報じていたが、実際はBS4Kなんかは見ていなくて、Netflixなどの配信に流れていただけだと思う。Netflixの契約も4K/DOLBY VISION/ATMOS環境で見られるプレミアムコースの契約者は少なく、CM入りのスタンダードコースが多いと聞くので、HD画質で満足な人が多いのだと思う。

僕自身は積極的に4K UHD Blu-rayは買っているし、見るし、NetflixやDisney+も4K配信コースを契約しているぐらいなので、高画質に対する追求は深いと思うのだが、世の中の人はそこまで4Kにこだわっていないことが明確になったと思う。4Kテレビが売れているのは、単に価格がこなれてきただけだと思う。4Kについて言えば、僕の持論は「配信中心になる」だから、その通りになりつつあるということだと思う。

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