「スター・トレック:ピカード」第2シーズン第6話「2人のピカード」

 あらすじ

人類のエウロパ行きの宇宙旅行の成功を願ったパーティ会場にピカードたちは潜入するが、セキュリティが厳しいため、ジュラティにIDの偽装を依頼していた。ボーグクイーンと同化してしまったジュラティは、かろうじてIDの偽装を行い、ピカードたちをパーティ会場に導く。パーティ会場では、ルネ・ピカードが恐怖心のために宇宙に行くのを止めようと思っていた。ルネが宇宙に行かないと歴史が変わることを知ったピカードは、ウォッチャーであるタリンの静止を聞かずにルネに接触しようとする。しかし、Qによってルネに近づくピカードのことを知ったスン博士は、ピカードをルネに会わせるのを阻止しようと企んでいた。その企みもジュラティによって打ち砕かれ、ピカードはルネに自信を取り戻させる。スン博士は、ルネを排除しようと車で跳ねようとして失敗するが、ピカードが代わりに跳ねられ、意識不明に陥る。リオスを助けた女性医師の元にピカードは運ばれ、容態は安定するが、意識だけは戻ってこなかった。そのため、タリンが深層意識の中に入って意識を取り戻そうと考える。スン博士は娘の治療に失敗したことを知り、がっかりするが、娘は気になってスン博士の実験の記録をPCから探り出す。それは禁じられていた遺伝子操作の記録に他ならなかった。

感想

物語も後半に入り、いよいよ佳境に入ってきていたが、歴史が変わるきっかけとなるであろうルネ・ピカードのエウロパ行きへの躊躇をジャン・リュック・ピカードが慰めていて、ルネが自信を取り戻す様が結構良い展開だと思う。その一方でスン博士がルネを排除しようと企むところは、スン博士の家系のなせる技か、代々悪事に手を染めている感覚である。2024年のスン博士も、禁じられている遺伝子操作をしているようであるし、何を企んでいるのか、よく分からない不気味さがある。このエピソードでは、パーティ会場で危機に陥ったピカードを救うためにジュラティが歌うシーンがあるが、吹き替えでなければ、結構ジュラティ役の中の人は、歌が上手いと思ってしまった。吹き替えの可能性もあるが。物語もピカードの母とのトラウマが徐々に明らかになってきていて、今後の展開でどう拡げた風呂敷を畳むのか、楽しみである。

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