今日のテレビ朝日のニュースで知ったのだが、1961年に開館で、ハリウッドの名物になっていた映画館「シネラマドーム」。2020年からはコロナ禍のために閉館になっていて、すでに6年が経過しているのだが、この度ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントが「シネラマドーム」を買収し、8月から修復工事に入るということである。再オープンは2028年を予定しているという。
「シネラマドーム」はその名の通り、「シネラマ」という上映方式に対応した映画館である。3面スクリーンに映像を同期させて上映する方式であるが、コストがかかりすぎるため、すぐに廃れてしまった方式である。3面スクリーンのため、スクリーンの湾曲しているのが特徴である。
僕は1997年にロサンゼルスに旅行に行った時、「シネラマドーム」で映画を見ている。「シネラマ」上映の映画ではなく、通常の映画で、ポール・ヴァーホーベン監督の「スターシップ・トゥルーパーズ」を平日の朝に観客ガラガラの中、見た記憶がある。
「シネラマドーム」で上映された「スターシップ・トゥルーパーズ」はさすがハリウッドのお膝元の映画館だけあって、フィルムのクオリティが高く、映像に見惚れるぐらいに素晴らしい発色をしていた。英語音声だけだったので、話は今ひとつ理解していなかったが、「ハリウッドで映画を見るとフィルム上映はここまで綺麗なのか!」と感心した記憶がある。
その後、輸入盤レーザーディスクと招待券をもらったので東京有楽町の映画館でこの映画を再見したのだが、色の発色という点で言うと、輸入盤レーザーディスクの発色は「シネラマドーム」で見た時に近い感じだった。有楽町の映画館だと、鮮やかな色が消し飛んでいて、どことなくモノトーン風になっていて、フイルムの魅力が失せていたのを思い出す。
僕の中で、映画を映画館ではなくホームシアターで見ることにこだわるようになったのは、「スターシップ・トゥルーパーズ」の「シネラマドーム」と輸入盤レーザーディスク、東京有楽町の映画館での鑑賞体験によるところが大きい。今はフィルム上映ではなく、デジタル上映だから、ハリウッド上映と日本での映画館上映に差はないと思うが、フィルムの時代は差が大きかったと思う。
僕は服用している薬の関係でアメリカに渡航はできないのであるが、「シネラマドーム」復活の話が本当ならば、好奇心が芽生えている。本当は、「シネラマドーム」で本物のシネラマ映画を一回ぐらいは見たいところではある。

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