スター・トレック ヴォイジャー 第33話「惑星破壊ミサイル」

デルタ宇宙域でヴォイジャーはカーデシアの惑星破壊ミサイルを発見する。これはトレスがカーデシアのミサイルをプログラムを書き換えて、マキの兵器として使用していたものが、管理者の力によって間違ってデルタ宇宙域に飛ばされたものだった。惑星破壊ミサイルは間違ったデータのまま無関係の惑星にターゲットをロックし、攻撃を仕掛けようとした。トレスはそれを止めようとプログラムと戦いをするのだが、コンピューターはトレスの予想を超えて強固だった…。

デルタ宇宙域で久しぶりのマキとカーデシアの関係を描いた一編。トレスが自分の書き換えたプログラムと知性の戦いを繰り広げるというなかなか面白い作品になっている。スター・トレックではよくあるコンピューターの知性との戦いを描いたものだったが、たいていのストーリーがコンピューターの矛盾を突いて自滅の道を歩ませるという展開が多い中、今作では、カーデシアの古いバックアッププログラムとトレスの書き換えたプログラムの戦いを演じることによって、プログラムの整合性を狂わせるという点が他のエピソードと違っている。どちらにしても技術力のあるトレスが自分のした過ちを自分の手で解決するという点で、物語が進んでいるところがポイントだろうか。サブエピソードではパリスの態度の変化が今日も描かれているほか、裏切り者の登場も先のエピソードにつながりそうで、伏線を張っているなと思う。

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