機動戦士Vガンダム 第51話「天使たちの昇天」

ザンスカールとリガ・ミリティアの戦いも終局に向かいつつある中、エンジェル・ハイロウがシャクティの祈りのもと、解体し始める。そのさなかウッソはシャクティを探し続けていたが、クロノクルとカテジナが行く手をはばむ。戦いの中オデロも戦死をし、クロノクルもウッソに敗れる。カテジナはそれでもウッソを殺そうとするが、V2ガンダムの力の前に敗れ去る。そうして戦争は終結し、ホワイトアークの面々は静かに暮らし始めた。

最終回は、前話に続いて戦死者の多い話だったように思う。もちろん敗れ去るザンスカールの面々が戦死するのは当然として、ウッソの兄貴分としていい味出していたオデロまで死んでしまうのはちょっと残念である。そしてそれ以上に哀れだと思ったのはカテジナである。ネット上で言うように狂気の人ではあったが、その最後は視力を失い、故郷に戻るというあまりいい感じではない末路をたどっているように思う。

このエピソードでVガンダムをすべて見終わったわけだが、最初ちょっと出のキャラが多くて、覚えきれず、往生したことを思えば、後半はそのキャラを再登場させてウッソと対峙させたことがインパクトを強めたように思う。ただ、ファーストガンダムとかZガンダムに比べれば、絶対的に強い敵キャラがいなかったことが、キャラの分散化を強めてしまい、話が分かりづらい展開だったことも否めない。スポンサーの要望だったというガンダムの複数機登場は、後半になるとやっぱりヒーロー物のV2ガンダム1機のみという設定で、話を元に収束させた感じがする。そしてやっぱりニュータイプを出さざるを得なかった展開の乏しさが話を広げられなかった要素であることも否めない。結果として富野監督はこの後病気に入り、「ブレンパワード」までしばらく一線を退く羽目になる。

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