スター・トレック ヴォイジャー 第164話「夢みるホログラム」

特異点を使ってヴォイジャーは1日に10分だけ地球と交信出来るようになった。その中でドクターはホロノベルを書いて、地球の出版社と交渉する。しかしそのホロノベルはヴォイジャーの真実が含まれている為にクルー達の反発を買う。ドクターはホロノベルの書き直しを検討するが、ホログラムに人権はないとする出版社の意向により、勝手にホロノベルが出版されてしまう。そこでジェインウェイ達は、ドクターの人権を勝ち取る為の裁判を起こす。

物語前半は、ドクターが書いたホロノベルのヴォイジャーとの相違点に爆笑する話だったが、後半になると、スター・トレックお得意の人間とは何かというテーマに踏み込んでいく。ホログラムに過ぎないドクターに人権はあるかないかという定義は、結構難しい話だと思う。落とし所もまあこんな物かなと思わせる点ではあった。その一方で家族と交信を楽しみにするクルー達の悲喜こもごもも描かれ、それなりに他のキャラクター達も印象を強くさせる。トレスと彼女の元を去った父との会話、キムと家族の交信、そしてセブンと親戚の会話などにその辺のバックグラウンドが描かれていたように思う。

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