ホワイトドールを動かすのに悪戦苦闘していたロランは、ディアナ・カウンターと接触をし、戦争にならないことを祈っていた。しかしながらイングレッサ領のグエンらとディアナ・カウンターのハリーらとの会談は、互いの憎しみ合いからメンバー殺害に発展し、交渉は決裂してしまう。一人寝込んでいたソシエはメシェの励ましの言葉を聞いて、考えだす。
物語的には何が始まり、何が終わるというのでもないエピソードだが、段々地球人とムーン・レイスとの戦争状態がひどくなっていく様が描かれている。考えたらガンダムシリーズは富野監督の作品だけでも最初から戦争状態にある世界で主人公が戦争に巻き込まれるという話が基本だったはずだが、この「∀ガンダム」は最初は戦争状態にない、という点が大きく違うと思う。平和な世界を望んだ2つの違う種族がやむなく戦争状態に入っていくというのがこの「∀ガンダム」の世界観なのかなと思う。それは互いが互いを理解し合えないという絶望にあるとも言える。
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