新世紀エヴァンゲリオン 第24話「最後のシ者」(DC版)

エヴァとのシンクロ率0に落ち入ったアスカは完全に壊れてしまう。その代わりにゼーレから送られてきたのがフィフス・チルドレン、渚カヲルだった。彼はエヴァとのシンクロを自在に操れる能力の持ち主だった。カヲルはシンジの心を開き、シンジはカヲルに好意を寄せるが、カヲルは実は最後の使途でもあった。カヲルはエヴァ2号機を操り、セントラル・ドグマに到達する。それを追撃するシンジだったが、カヲルの言うことが理解できないまま、彼と対峙する。

物語もクライマックスに来て、新たなキャラクターの登場である。この渚カヲルというキャラは使途であるにも関わらず、人気になったのだが、それはシンジとの関係性にあるように思えてならない。人付き合いの出来ないシンジが初めて心を完全に開いた相手、それがカヲルであろう。そのカヲルは使途でもあったのだが、使途を倒さねばならないという義務と人間としての行為の間でシンジが苦悩する。スケジュール的に製作がパンクしていたらしく、クライマックスは約1分クラシックが流れる中、止め画でシンジの苦悩を描いているが、これが異様な緊迫感がある。DC版だと、予告編が映画版の25話になっているが、この輸入盤DVDでは映画版は含まれていないので、25話、26話はテレビ版のみで完結する。

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