Macで地域外radikoを聴取する方法(VirtualBox使用)

これまでradikoの地域外聴取にはVPN Gateを勧めてきた。というのも方法が簡単だったからである。しかしながら、不具合も色々あった。それは希望する地域の聴取を出来るとは限らないということと、元々PacketiX時代から運用している筑波のサーバーが時々おかしくなり、サーバーがダウンしたり、地域判定が東京ではなくなったりするという欠点を抱えていた。そこで別の方法でMacで(多分Windowsでも同じだと思うが)地域外radikoを聴取するための方法を探し当てたので、ここに紹介する。

使うのはOracle社の提供するVirtualBoxと、Androidエミュレーターであるovaファイル、それからAndroid端末で使用できるradiko for Androidとrazikoである。簡単に説明すれば、Mac上でスマートフォンのAndroid端末をエミュレートして、仮想スマートフォン上で地域外radikoの聴取が出来るrazikoというアプリを稼動させるということである。

VirtualBoxはリンク先から自分のOSにあったものをダウンロードしてインストールをする。「VirtualBox platform packages」の方で問題はない。続いてovaファイルをダウンロードする。リンク先は怪しいが、ウイルスではなく単なるAndroidエミュレーターのインストールファイルなので、ダウンロードしてもかまわない。気になる方はダウンロード時とダウンロード後にウイルススキャンをすることをお勧めする。その後、ダウンロードしたovaファイルをダブルクリックして、VirtualBoxの画面が起動するので、「インポート」を選択する。するとVirtualBoxで登録がされるはずである。

続いて、VirtualBoxの画面上部にある緑の矢印をクリックし、Androidエミュレーターを起動させる。しばらく待つと、「Welcome」画面になるので、初期状態の英語から日本語に切り替えて、開始を押す。続く画面でタイムゾーンの設定になるので、日本を選択し、時刻を合わせる。

途中でGoogleのログイン画面が出てくるので、既にGoogleのサービス(Gmail,Analytics,ウェブマスターツールなど)を利用している人は、そのアカウントを使ってGoogleに登録をする。クレジットカード等の入力項目があるが、radikoを聞くだけなら料金は発生しないので、その辺は適当にスキップする。その後位置情報サービスの利用を聞かれるので「使用する」を設定する。それで登録は完了である。

ホーム画面が出てくるはずなので、まずMacのメニューバーにある「Machine」から「Disable Mouse Integration」にチェックを入れる。するとAndroid画面上で、「マウスを統合するか」という英文が出てくるので、「統合する」を設定する。これで、Androidエミュレーターの画面上でマウスが動作させられる。Macの場合、元に戻るには、キーボード左の「Command」ボタンを押せばいい。Windowsは右の「Ctrl」らしいが未確認。また、時計の辺りをクリックすると、スライドバーの様な絵文字が出てくるので、これをクリックし、設定画面に入る。「設定」をクリックし、「ディスプレイ」で、スリープの動作を「常時起動」にしておく。と言うのもエミュレーターのバグで、一度Androidがスリープ状態に入ってしまうと、ロック画面から復帰が出来なくなるためである。

ブラウザから検索でGoogle Playを探しGoogle Playストアにアクセスする。検索でradikoとrazikoを探し、インストールする。どちらもインストール時に「Wi-Fi接続時に自動的にアプリを更新しますか」ときかれるので、必ず「後で行う」を選択すること。これでインストールが完了し、razikoを起動させれば、初期状態で首都圏のラジオが全国どこでも聴取できるはずである。聴取エリアを変更するには設定画面から行えばOK。

番組を録音するにはraziko拡張というアプリを購入する必要があるが、今回はそこまでトライしていないので、省略する。こちらのほうのradiko聴取にまつわる不具合としては、radikoアプリのバージョンアップによってrazikoが対応できない恐れがあるということである。そのために前述のアプリインストール時に「自動更新を後で行う」に設定しているのである。これでMac OS X 10.9 Mavericksでもradiko地域外聴取が可能になる。

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