機動戦士ガンダム 第43話「脱出」

連邦とジオンのア・バオア・クーの戦闘も終局に入り、ジオンが劣勢となってきた。キシリアは密かに脱出をし、体勢の立て直しを図る。一方アムロとシャアの戦いもモビルスーツ戦から、肉弾戦に移ってきていた。その戦いを見たセイラは二人を仲裁に入るのだが、シャアはニュータイプのアムロを危険視して、「自分の味方につけ」と発言をする。そしてア・バオア・クー内の爆発により、二人は別れてしまう。シャアは、セイラにアムロについていけという趣旨の発言をし、自身はザビ家復讐のためにキシリア殺害を謀る。セイラやブライトたちは、アムロの声により、ア・バオア・クーからの脱出に成功するが、アムロの行方は不明だった。しかし、カツ・レツ・キッカの誘導により、アムロも無事ア・バオア・クーから脱出する。

ガンダムサーガの第一章の最終回。主要登場人物は大体生き残り、きれいな形で物語を終えることになった。ニュータイプとしてのアムロの成長もさることながら、子供たちのニュータイプとしての目覚めも、新世代の期待を持たせるエンディングになっている。しかし、これが続編の「機動戦士Zガンダム」では、失望という裏返しの展開で進むとは誰も思わなかったのだが。シャアが元々の目的であるザビ家への復讐を果たして、溜飲を下げている。その後どうなったかが明らかにされないのも、映画版と違って余韻の残る展開である。「ガンダムを創った男たち」という漫画でもこのラストは奇跡的にまとまっているとあったが、確かにそうだろうと思う。

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