Dolby Atmosとは最新の映画館の音響効果システムの一つである。これまでサラウンド音響は、スピーカーからの音のみに限って鳴っていたが、Dolby Atmosの場合、そのスピーカーからの音の他に高さ成分と、位置・時間情報を付加して鳴らせることで、平面のサラウンドから高さ方面のサラウンドが可能になっている。しかしながら、映画館でのDolby Atmosの場合、映画館の天井にスピーカーを埋め込むことで、高さ方向の表現をすることが可能だった訳だが、家庭用の場合はそう簡単に天井にスピーカーを埋め込む訳にもいかない。それでこのフォーマットは映画館限定だと思っていたのだが、今回いくつかのAV機器メーカーが、秋に発表する新製品から家庭用AVアンプでもDolby Atmosを再現出来るようにするという。もちろん天井スピーカーがあってもなくても音の移動感等に差異がないように工夫はしているようである。対応するのはAVアンプだけでよいようで、Blu-rayプレイヤーは特にそのままでも対応可能だと言う。肝心の日本市場はどうなるかだが、メーカーの発表次第なので、多分少し海外の投入から遅れて対応するものと思われる。まだソフト等も出ていないので、現在はどうしようもないが、秋以降面白くなってくるのではないかと思う。
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