レビューの詳細は、MARS ATTACKS!/マーズ・アタック!/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。ティム・バートンがまるでエド・ウッドが乗り移ったかの様なB級SF映画を作ってしまったのが本作。火星人襲来という今や誰も撮らない様なテーマを嬉々として撮ってしまうところにティム・バートンの作家性があると思う。火星人が問答無用で人類を殺しまくるのは、結構面白い。それを人類が誤解だと思って、勝手に平和的解決をしようとするところが、馬鹿馬鹿しいというか、何と言うか。でジャック・ニコルソンを始め、豪華なスターが出演しているのは目玉である。当時ジェームズ・ボンドを演じていたはずのピアーズ・ブロスナンが、物知り風の(でも馬鹿な)科学者を演じているのも笑えるし、病気になる前のマイケル・J.フォックスがテレビレポーター役で出ていたり(でもあっという間に殺される)、ナタリー・ポートマンがジャック・ニコルソン扮する大統領の娘役で出ていたりするところも結構意表をつくキャスティングである。後、売れっ子になる前のジャック・ブラックが兵隊役で出ているのも面白かった。火星人のテクノロジーがユニークで、巨大ロボットが出てくるのは、ティム・バートンの趣味だろうな、と思ったりする。映画自体はこけているので、感性が合う、合わないはある映画だと思う。僕はこの映画は過去にレーザーディスクで観ていて、あまり感覚に合わないなと思ったが、今回再見して、意外に面白いことに気付いた。多分ティム・バートンの映画の見方みたいな物にはまったのだと思う。
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