24日から開催の「国立故宮博物院」展、NHKと毎日新聞作成のポスターに「国立」の文字が抜けたバージョンを作成、台湾が抗議

この24日から東京の国立博物館で開催される台湾の国立故宮博物院の「神品至宝」展が実は台湾側からクレームがついていて、場合によっては展示会そのものを中止する、と日本に通知しているという。その原因はこの展覧会のポスターの一部に、「国立」という文字が抜けたバージョンがあることで、台湾を国家として扱っていないと、いうクレームなのだという。で主催者側がこの事実を確認したところ、協賛のNHKと毎日新聞の作成したポスターに、「国立」という文字が抜けていることが判明しているという。台湾の「国立故宮博物院」は中国4000年のお宝が満載の博物館で、その所蔵資料が日本で見られるのは奇跡と言わざるを得ない。特に有名なのは、「翠玉白菜」という翡翠の原石を加工して作られた白菜のデザインをした品物と、「肉形石」という豚の角煮に似た石で、これは国立故宮博物院でもいつも大混雑をしている所蔵物である。それが東京では「翠玉白菜」が、福岡では「肉形石」が見られるということで話題になっているのである。それが中国との関係を考慮したのかどうかは知らないが、台湾の国立という文字を抜いたのは、はっきり言って失礼だと思う。確かに日本と台湾には正式な国交は樹立していない。それは台湾を国家として認めないという文言を中国としているからだが、それでも国立故宮博物院はその中国のお宝がすべてといっていいほど台湾にあるので(それは中国の内戦時に台湾に逃げ込んだ蒋介石が、中国にあったお宝を台湾に持って逃げたからだが)、今回は国家として認めてもいいのではないかと思う。どうも今回の展示には台湾側が中国にお宝が取り返されるのを恐れて、保険までかけているという。そういう意味では、台湾に対してもう少し配慮が必要だったと思う。

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