名画座激減、都内23区で9館のみ

名画座の閉館が続いているという。それは当然のことながら、映画ファンの減少に加え、家庭で映画を気軽に見られる環境が出来、また、映画館自身の老朽化や、新しいフォーマット(デジタルシネマ、Dolby Atmosなど)に対応出来ないなどの理由もあるという。僕個人は名画座にはあまり思い入れはない。映画を本格的に見始めた時には、既に家庭用ビデオでDOLBY SURROUNDでのマルチチャンネル再生を家庭で実現していて、当時のフィルム上映の映画館よりもよほど高画質、高音質での映画再生が可能だったからである。残念なことに当時の映画館のフィルム上映は、ハリウッド映画なら、マスターフィルムの状態が良くないことに加えて、字幕を入れる行程が1回入るために、画質が相当劣化すると言う弱点を持っていた。その辺が当時のレーザーディスクの画質と比較しても家庭用フォーマットの方がよかったということが、名画座に足を運ばなかった理由である。また、当時購入していた輸入レーザーディスクの販売店が「映画のセンスを磨くなら、旧作を見るよりも新作を中心に見た方がよほどいい」というアドバイスもあり、旧作をあまり見ていないということも名画座に足を運ばなかった要因だと思う。まあ映画ファン的には名画座は思い入れあるものだと思うが、テクノロジーの最先端を追っかけたい僕的には、あまり思い入れがないのもしょうがないと思う。ただ、なくなるというのは少し寂しいかなとは思う。そういう映画ファンもいるということは忘れない方がいいだろう。

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