レビューの詳細は、THE MECHANIC(Blu-ray)/メカニック/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。レビューでも書いたが、ジェイソン・ステイサムの映画はここ最近あまりヒットしない。この「メカニック」も御多分に洩れず、アメリカ国内だけでは制作費の回収はできなかった。どうも全世界興収では回収できているようだが、出来を考えると、あまり良いとは言えない。前半があまり面白くないのである。後半になると、主人公の戦いが前面に出てきて面白いが、前半は主人公アーサーが殺した友の息子であるスティーヴの訓練をするシーンが多く、スティーヴが主人公になるのかと思わせる描写もありながら、あまり俳優さんの華もなく、その辺がつまらないのである。その辺でのストーリーを追いかけるのがちょっと苦痛でもあるが、後半になると、スティーヴが父を殺したのが誰であるかを知るようになり、またアーサーがスティーヴが父を殺したのが自分であることを感じとる、というニュアンスのシーンがあり、この二人の戦いが面白いと思う。ただ、主人公は誰かを考えると、どっちが生き残るかはまあ当たり前の結果にはなる。その辺のどんでん返しはニヤリとはするが、全般的にはちょっと残念と言わざるを得ない。
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