2009年にリブートされた新生「スター・トレック」シリーズも、今回で第三作目。今回は、アバンタイトルで出て来た小道具が物語のキーを担うという、ちょっと洒落た演出がされている。予告編で度々流れていたから、エンタープライズが撃沈するのには、予想はしていたが、物語として見ると、その最後は壮絶なものがある。カークやスポックが、自身の将来を考え、新たな人生を歩もうとしたところに、今回のエピソードが入り、再び、考えを改めるというのは、ドラマ性も十分である。後半、カークたちがどうやって再び宇宙に出るのかは、物語のキーポイントだが、今回は、TVシリーズの「エンタープライズ」を観ていると、敵の人となりも含めて、より話がわかりやすいと思う。まあ、初めての人でも、そこそこ楽しめるとは思うが、やはり過去からのファン向けのネタがちょこちょこ入るので、興味ある人は、過去作も観た方が楽しめるはず。最初から最後まで、ノンストップのアクションを見せているので、飽きはこないと思う。ただ、「スター・トレック」のドラマ性の高さからいうと、ちょっと低いかな、とも思う。
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