2020年に見た映画ベスト5

今年は新型コロナウイルスの影響で自宅にいることが多く、ホームシアターで普段より多くの映画を見た。年間で80本は見ているだろうか。そこで、Blu-ray/4K UHD Blu-ray、Apple TV 4K、劇場で見た映画のベスト5をそれぞれ挙げてみたい。


Blu-ray/4K UHD Blu-ray
1.スター・ウォーズ:新たなる希望(4K UHD Blu-ray)
2.この世界の(さらにいくつもの)片隅に(Blu-ray)
3.フォードvsフェラーリ(4K UHD Blu-ray)
4.ムーラン(2020)(4K UHD Blu-ray)
5.コンテイジョン(Blu-ray)
今年の一番は、過去何回も見ているが、「スター・ウォーズ:新たなる希望」の4K UHD Blu-rayになると思う。40年以上前の映画ではあるが、素晴らしいフィルムレストアによる4Kの高精細、HDRに加えて、DOLBY ATMOSサウンドトラックによる迫力ある音響は、初めて見るかのようなみずみずしさを与えてくれた。内容的には「帝国の逆襲」の方が深みはあるが、あまりの映像と音響の素晴らしさに圧倒されたので、「新たなる希望」を一位にした。二位は、劇場ではヒットしなかった「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を。アニメとしては異例の170分近い上映時間だが、多くの登場人物の生き様を見事に描いた秀作である。三位は、「フォードvsフェラーリ」の4K UHD Blu-rayを選択。こちらもストーリーの面白さに加え、DOLBY ATMOSのサウンドトラックが秀逸で、イマーシヴな音響効果が優れている。四位は世間での評価の低い「ムーラン(2020)」の4K UHD Blu-rayを。僕が高い評価をしているのは、1998年のアニメ版「ムーラン」に思い入れがないからだが、当初劇場公開予定が新型コロナウイルスの影響で上映延期を繰り返し、結局Disney+で特別料金を支払うと見られる、という状態になり、Disney+でも鑑賞している。内容的には女性でも自立して活躍できるというテーマがあるが、日本のDisney+がHD+2ch Stereoという仕様なので、4K UHD Blu-rayのDOLBY ATMOS仕様のディスクメディアでようやく本来の映画が見られた感はある。そして、忘れてはいけないのが五位に入れた「コンテイジョン」のBlu-rayであろう。新型コロナウイルスの蔓延を予期していたかのようなストーリー展開に、ゾッとさせられる思いをしたものである。あまりのリアルさにNetflix配信の同作を再見したほどである。
Apple TV 4K
1.ソウルフル・ワールド(Disney+/HD)
2.グレイハウンド(Apple TV+/4K UHD/DOLBY VISION)
3.アポロ11[完全版](iTunes Movies/4K UHD)
4.タイラー・レイク-命の奪還-(Netflix/DOLBY VISION)
5.オリエント急行殺人事件(iTunes Movies/4K UHD)
Apple TV 4Kでの映画鑑賞のベスト5は、順位にそんなに意味はない。とりあえず列挙したまでであり、優劣はあまり関係ないものになっている。ただ、一位の「ソウルフル・ワールド」は当初劇場公開予定が、結局Disney+での独占配信になってしまったのだが、内容的には素晴らしいものがあり、これだけは一位に指定してもいいのではないかと思っている。二位の「グレイハウンド」も劇場公開予定がApple TV+での配信になってしまったのだが、短い上映時間に一点の焦点に絞った内容の潔さに面白みを感じている。良質なコンテンツを揃えるが、カタログ数で負けているApple TV+の中ではおすすめの一本である。「アポロ11[完全版]」は、昨年輸入盤Blu-rayで鑑賞しているが、iTunes Moviesでは4K配信をしており、改めて鑑賞した結果、元々の素材である65mmフィルムの高解像度が4K UHDで映えることから、改めてベスト5に入れたものである。ドキュメンタリーではあるが、おすすめの一本であると言える。「タイラー・レイク」はNetflixのオリジナル作品としては、優れた内容のアクション映画になっていて、観ていて飽きさせない。Netflixのオリジナル映画は出来が悪いのも結構あるが、この作品は見応えがある。4K/DOLBY ATMOSの仕様は映画の迫力を伝えるものになっている。そして最後は「オリエント急行殺人事件」である。あまり評価は高くない作品ではあるが、とにかく映像が美しい。4Kの解像度に耐えうる綺麗な映像になっていて、見応えがある。
劇場
1.TENET テネット(IMAXレーザー)
2.インターステラー(IMAXレーザー)
3.ダンケルク(IMAXレーザーGT)
4.ダークナイト(IMAXレーザー)
5.AKIRA(IMAX)(IMAXレーザー)
劇場はリバイバル映画の鑑賞が多くて、新作映画はわずか1本のみ。その新作映画である「TENET テネット」を今年の一位にしたい。新型コロナウイルスの影響でアメリカの劇場が閉鎖する中、アメリカに拘らず世界の空いている劇場で順次上映して行ったのは、監督の英断だと思う。IMAXフィルムで撮影された本作は、IMAXレーザーの劇場で見ると、迫力倍増であり、監督が劇場に拘る理由がわかる気がする。二位から四位までも監督のが同じクリストファー・ノーランのIMAX仕様の映画である。特に「インターステラー」はIMAXでの鑑賞が今までできていなかったので、ようやく念願が果たされたところである。「ダンケルク」のIMAXレーザーGTによる1.43:1のアスペクト比での鑑賞ができたのもいい思い出である。「ダークナイト」はIMAXフィルムを初めて使った作品ではあるが、その魅力は今も健在である。五位は「AKIRA(IMAX)」を選んだ。というよりベスト5に入れる作品はこれらを抜かすと、後残りは「アベンジャーズ」だけになってしまうので、あえて入れたに過ぎない。結局今年の映画館での鑑賞はIMAXシアターでの鑑賞が占めている結果になっている。
というのが今年の映画鑑賞のベスト5であるが、来年はまた、色々な映画を見ていくことになると思う。新型コロナウイルスの影響で新作が公開されず、旧作がメインになりそうではあるが、それもまた楽しみではある。

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