スター・トレック:ディスカバリー シーズン3 第8話「聖域」

 あらすじ

ディスカバリーにいるブックのもとに、故郷であるクイジャンの知人から連絡が入る。クイジャンは海バッタの被害を被り、深刻な事態に陥っていた。そして、そのためにエメラルド・チェーンが支配するようになっていた。連邦は調停の意味合いもあり、ディスカバリーにクイジャンに行くよう命じる。クイジャンに着いたディスカバリーは、マイケルとブックを地上に下ろし、状況の把握に努める。そこにエメラルド・チェーンのオサイリーがやってくる。かつて労働惑星にブックが囚われていた時に、マイケルが他の囚人とともに救い出したのだが、囚人の一人であるリンというアンドリア人の引き渡しをディスカバリーに要求する。それを拒むと、オサイリーはクイジャンに対し、攻撃を仕掛ける。地上ではブックが昔の知人と再会していたが、彼らの関係は最悪の状況だった。海バッタとエメラルド・チェーンの攻撃をどう食い止めるか、ディスカバリーは連邦の規約を破らずにそれを成し遂げる方策を見つける。その頃、スタメッツたちは、大火の発生場所の特定に成功する。そこには連邦の船がいるようだった。

感想

今シーズンのゲストであるブックの故郷が描かれる、キャラクターのバックグラウンドを深く描いたエピソードである。しかし、ブックのキャラクターを描いただけでなく、連邦崩壊後、新たにできた組織、オリオン人とアンドリア人で構成されるエメラルド・チェーンとの連邦との対立が今エピソードで明確化され、今後の敵が見えてきた感がある。エメラルド・チェーンのクイジャン攻撃を防ぐのが、ディスカバリーではなく、ブックの船というのはいいアイデアだと思う。シリーズでは珍しく艦隊戦が見られるのも、迫力があると言える。その一方で大火の原因となった場所の特定ができ、そこに連邦の船がいるらしいのは、大火の原因究明に道筋が見えてきていると言える。また、話はジョージャウの意識が飛ぶ原因をドクターたちが検査するという展開も待っている。ジョージャウの命に関わる意識の飛び方に、彼女の行方が気になるところである。

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