レビューの詳細は、THE INCREDIBLE HULK(4K UHD Blu-ray)/インクレディブル・ハルク/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。「ハルク」の実写映画化は2003年の監督アン・リーの製作した作品以来になるのだが、2003年の「ハルク」が観客の評判が悪く、マーベル・シネマティック・ユニバースの1作品として再度実写映画化されたのが、この「インクレディブル・ハルク」である。この映画の特徴はというと、主人公ブルース・バナーがハルクになる過程は、オープニングクレジットのわずか数分で済ませてしまい、バナーの逃避行とハルクが大暴れするシーンが大半を占めるという派手なアクション好きにはたまらない作品になっていることに尽きる。ぼくも2年ぶりにこの映画を再見したが、テンポのいい映画に面白さを感じたものである。ただ、主人公ブルース・バナーを演じたエドワード・ノートンはこの後のアベンジャーズの映画には出演せず、のちにブルース・バナーを演じるのはマーク・ラファロとなっているので、ある意味貴重な映画であると言える。4K/HDR10の映像は色彩が素晴らしく、魅力に満ちている。音響は映画の版権を持っているのがユニヴァーサルのため、dts:Xという配信では提供できない方式で音響効果を出しているが、これが圧倒的な三次元サラウンドを提供していて、効果的な演出がなされている。マーベル映画の中でも割と独立性を保っている作品なので、未見の人は見てみるといいかもしれない。
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