映画「欲望の翼」(輸入盤Blu-ray/CRITERION)

映画・テレビ

 レビューの詳細は、DAYS OF BEING WILD(Blu-ray/CRITERION)/欲望の翼/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。ウォン・カーウァイ監督の2作目に当たり、撮影監督としてクリストファー・ドイルと初タッグを組んだ作品が、この「欲望の翼」である。この映画から、ウォン・カーウァイの独特のスタイリッシュな映像が見られることになる。映画は1960年の香港を舞台に、何人かの若者の交流と心の動きを微妙なタッチで描いているもので、主人公であるヨディからして、実の母親の名前を知らずに育ての親に育てられていたし、ヨディにアプローチをかけられるサッカー場のスタンドで働くスーは、彼と恋仲になるが、ヨディに結婚の意思がないことを知って彼から離れていくし、恋破れたスーが交通費を借りた警察官は、スーに気があるし、と結構複雑な濃い模様が描かれている。そして、ヨディは実の母親を探してフィリピンまで行ってしまい、そこで悲劇が起こるのだが、その微妙な描写が心に印象を残すものになっている。映像は4Kマスターを2Kに落としてBlu-rayにしているため、フィルムの粒子が見えるほど高画質である。音響はPCM 1.0chのモノラル音源ではあるが、映画を保管するものとして、きちんと機能している。残念なのは、この映画のBlu-rayディスクは、後半の再生に難があり、しばしばフリーズしてしまったことである。Blu-rayディスクの製造上の欠点なのか、プレイヤーの欠点なのかは知らないが、物語への没入感がそこで途切れてしまったのは、残念である。

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