「スター・トレック:ピカード」第2シーズン第10話「別れ」

あらすじ

 エウロパ計画の実現まであと数時間という段階まできた。ピカードとタリンは、ルネ・ピカードを守るため、転送でエウロパ計画のロケット発射場まで来る。そこで、タリンは、ルネ・ピカードを守るため、ルネと直接面会し、もう一人のルネとして姿を変える。スン博士は、ルネをエウロパ計画から排除しようといくつかの企みを計画していて、スン博士の研究所に来たリオス、セブン、ラフィは、ロケットの発射を阻止する無人ドローンが動いていることを知る。ラフィたちは、ドローンを止めようと必死で制御回路をいじるのだが、ドローンは発射されてしまう。そこで、ラフィはドローンを手動操作に切り替える手筈を整え、リオスがコントロールして、ドローンを破壊する。ルネに姿を変えたタリンは、スン博士によって毒に接触され、死んでしまうが、ルネは無事にエウロパ計画のロケットで地球を離れた。歴史が元に戻ったことを知ったピカードたちは、Qの死期が近いことを知り、リオスを残して元の時代に帰る。リオスだけは、21世紀の地球に残った。スン博士の研究を全て抹消したコレーは、ウェスリーの手によって、旅人となる。しかし、スン博士は、極秘ファイルであるカーンの資料を持っていた。25世紀に戻ったピカードたちは、連邦の前に現れたボーグが、実はジュラティと融合したクイーンであることに気づき、共同して宇宙の異変を防ぐ。その世界ではエルノアも生きていて、ファミリーが再会できる。

感想

全10話の「スター・トレック:ピカード」シーズン2は、今回のエピソード「別れ」を持って完結した。最後はどうなるかハラハラしたが、広げた風呂敷はきちんと畳んで物語は完結したので、これはこれでよしとすべき事項だと思う。意外だったのは、リオスが21世紀に残るという進路を歩んだことと、ボーグクイーンにそそのかされたスン博士が、自分が作った優生人類のコレーに裏切られ、全てのデータを抹消されたものの、実は「宇宙大作戦」に登場した宿敵カーンの資料を持っていたこと、そしてコレーを救いにきたのが、特別ゲストのウェスリー・クラッシャーだったというところだろうか。ウェスリーも歳を取り、最初「誰、この人?」と思ってしまったが、自分で名前を行ったので、納得の登場だったと思う。そして、Qもピカードのことを想っていたことが明らかになり、死期の迫ったQが最後にピカードたちを元の歴史に戻したところから、第1話の展開に戻り、ボーグクイーンが実はジュラティとの融合した姿だったということと、連邦と共同で作業するという意外なラストで結末を迎えた事も、きちんと問題を解決しているところだと思う。第3シーズンも制作は終わっており、予告で「新スター・トレック:ザ・ネクスト・ジェネレーション」のキャラが総出演するという告知を流しているので、期待したいが、そもそも第3シーズンが日本で見られるのか、疑問は残る。できれば、「スター・トレック」の独占配信を始めてしまったparamount+が日本上陸してくれることを祈らざるを得ない。

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