レビューの詳細は、タクシードライバー(4K UHD/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。マーティン・スコセッシ監督及びロバート・デ・ニーロの代表作でもある「タクシードライバー」だが、日本では4K UHD Blu-rayがリリースされていないのにも関わらず、なぜかNetflixとAmazon Prime Videoでは4K UHDでの配信を行なっているので、別料金が取られるAmazon Prime Videoではなく、定額配信であるNetflixでの鑑賞と相なった。この映画は輸入盤DVDの時代に鑑賞した記憶はあるが、輸入盤DVDの特典に台本を映像資料として収録していたのが、印象に強く残っている。本国アメリカでは、4K UHD Blu-rayは「Columbia Classic Collection Vol.2」というボックスセットでの一作品としてリリースされている。NetflixやAmazon Prime Videoの4K UHDの映像マスターがどこのものかはよくわからないところがある。4K UHD Blu-rayのリリース前に4KマスターのBlu-rayがリリースされている経緯もあって、その時の4KマスターをNetflixやAmazon Prime Videoで使用している可能性もあるからである。どちらにしても、HDRでの収録ではないようで、SDRの色調をしているように見受けられたが、フィルムの4Kスキャンによる粒子の荒れ具合等は、この映画の雰囲気を表すのに、とても強い表現になっていると言える。主人公トラヴィスの孤独感を表現するのに、このフィルムの粒子は適切であるといえる。映像は前述の通り4Kマスターであるが、高精細な映像にはなっている。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chにリミックスされた音声であるが、サラウンド感はあまり感じない。どちらかというと音楽のアンビエント感が強く出ている感触はある。どちらにしても、現状この名作「タクシードライバー」を4K UHDで見るにはNetflixかAmazon Prime Videoしかないので、どちらかで見るのが最適であるといえる。
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