映画「ラストナイト・イン・ソーホー」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

レビューの詳細は、ラストナイト・イン・ソーホー(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。毎週、iTunes Moviesのバーゲンセール映画をチェックしているのだが、今週は509円でこの「ラストナイト・イン・ソーホー」がバーゲンされていて、監督がエドガー・ライトだったのと、2021年製作の映画だったので、「では、関心もあることから見てみようか」と思い、購入して見たのが今回の鑑賞につながっている。コロナ禍になってからハリウッドの映画がどうも上映延期とか、上映しても宣伝も碌にしないで上映するから稼げないしで、2020年以降のハリウッド映画の情報に疎くなっているのだが、この「ラストナイト・イン・ソーホー」も大した情報も持ち合わせておらずに、単に販売価格と監督がエドガー・ライトであること、4K/UHDでDOLBY ATMOSの仕様だったので勢いで買って視聴したところ、意外と面白かったので、当たりかなと思った次第である。

物語はスリラーなのだが、主人公エロイーズが霊感を持ったキャラなので、ホラーっぽい展開かなと思いつつ見ていると、クライマックスでスリラーであることが明確に描写され、その展開にアッと言わされる内容になっていて、結構面白い作品であると思った。クライマックスに行くまでの展開は、結構テンポがゆったりで、スローなスタンスなのだが、それはクライマックスの謎解きを最大限の効果として発揮するための助走みたいなものであり、見ていると結構頭が混乱させられる。チケット売り上げが製作費を回収できなかったため、失敗作として見なされているが、作品の出来自体は悪くないし、それなりに良い出来の作品である。

映像は4K/DOLBY VISIONで収録されているが、マスターデータ自体は2Kなので、アップスケール4Kでの収録になっていて、ネイティヴ4Kの高精細の映像までには到達していない。ただ、DOLBY VISIONによるHDR効果は抜群で、物語舞台になっているソーホーの夜のネオンの輝き具合は、現実を見ているかのような臨場感を描写している。

音響もDOLBY ATMOSで収録されていて、効果音は意外なところから鳴り出しているので、視聴者である僕が映画の中に没入するかのような錯覚を体験させてくれている。また、1960年代のポップソングが劇中で結構かかっているのだが、この楽曲自体もDOLBY ATMOS MIXで鳴っているので、面白い効果を出している。

あまり事前情報を得ないまま見た本作であるが、割と面白かったなというのが本音であり、当たりの一本であると言える。

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