映画「勝手にしやがれ」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

レビューの詳細は、勝手にしやがれ(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。この映画の革新性については、前から聞いてはいた。しかし、積極的に見る機会はなかった。たまたま、先日、AppleのiTunes Moviesでバーゲンセールをしていて、4K UHD/DOLBY VISIONの仕様で1019円と割と安かったので、買ってみて、今日鑑賞した次第である。

物語は、自動車泥棒をして、警官を殺してしまったフランス人男性ミシェルと、パリで新聞の売子をしているアメリカ人女性パトリシアとの恋愛に対する異なる国の見解を二人で交わし合うという、自由な恋愛について語られる映画である。そのため、物語冒頭で起きるミシェルによる警官殺害事件がおざなりになっている感もあるが、その伏線はラストできちんと回収しているので、物語の出来としては、結構面白い。

話が面白いのは、ラブストーリーでありながら、ハリウッド映画では当たり前のように描かれる熱い情熱を持ったラブストーリーではなく、フレンチ・キスに代表される淡々としたラブストーリーとして描かれているところにあるのではないかと思う。普段見ないタイプのラブストーリーであり、それが斬新であった、と言えるだろう。

ミシェルとパトリシアの間に交わされる会話は、まるで禅問答のようでもあり、妙にリアリティのある会話になっているのが特徴で、1960年の映画とは思えないほど現代的でもある。それが面白くて、ラストまで突っ走ってしまった感はある。

映像は4K/DOLBY VISIONなのだが、1.33:1のスタンダードサイズの映画であり、モノクロでもあるので、色彩表現は白黒の明暗の部分だけに作用している。ヌーヴェル・ヴァーグの映画の特徴でもある白飛びや黒つぶれなども見事に再現していて、なかなか面白いし、4Kの解像度は結構臨場感もある。

音響はAAC 1.0ch フランス語で、モノラル音声なので、サラウンド感は全くないが、セリフ劇なので特に問題はないと思う。音質もそんなにいいわけでもないが、BGMで流れる楽曲が結構効果を発揮していて、魅力的である。

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